電気使用量の平均は1ヶ月あたりどれくらい?確認方法や抑え方も紹介
電気代
一般家庭における電気使用量の平均を知っておくと、電気使用量を管理・節約する上で目安のひとつになります。電気使用量の平均は、世帯人数や戸建・集合住宅の違いによって差があるので、自宅の状況にあった数値を確認することが大切です。
この記事では、一般家庭における電気使用量の平均や内訳、電気代の平均、電気使用量の確認方法などを紹介します。
平均使用量と自宅での電気使用量を照らしあわせて、「電気を使いすぎていないか」チェックしていきましょう。
電気使用量の単位の「kWh」とは?
電気使用量の単位には、「kWh(キロワットアワー)」がよく用いられます。「kWh」は電力と時間を掛け合わせた電力量の単位であり、「1kWh」は1kW(1,000W)の電力を1時間使った時の電力量を表しています。
電気使用量を式で表すと次のとおりです。
電気使用量(kWh)=使用した電力(kW)×使用時間(h)
例えば、1,200Wのハロゲンヒーターを2時間使用した場合、「1.2kW×2h=2.4kWh」の計算で、電気使用量は2.4kWhとなります。
電力が大きい家電を長時間使用すると、電気使用量は大きくなります。
一般家庭における1ヶ月の電気使用量の平均は?
「2024年度版(令和6年3月発行)家庭の省エネハンドブック」によると、一般家庭における1ヶ月の電気使用量の平均は、戸建住宅・集合住宅それぞれで次のとおりです。
▼世帯あたり平均電気使用量
世帯人数 | 戸建住宅 | 集合住宅 |
---|---|---|
1人世帯 | 186kWh/月 | 126kWh/月 |
2人世帯 | 253kWh/月 | 201kWh/月 |
3人世帯 | 275kWh/月 | 241kWh/月 |
4人世帯 | 324kWh/月 | 286kWh/月 |
出典:東京都環境局「2024年度(令和6年3月発行)家庭の省エネハンドブック」
世帯人数が増えるほど電気使用量は大きくなっています。集合住宅に比べると戸建の方が電気使用量は多く、例えば4人世帯で見ると約1.13倍となります。
また、上記の表から各世帯人数の1人あたり平均電気使用量を計算すると次のとおりです。世帯人数が増えるほど、1人あたりの平均電気使用量は小さくなっています。
▼1人あたり平均電気使用量
世帯人数 | 戸建住宅 | 集合住宅 |
---|---|---|
1人世帯 | 186kWh/月 | 126kWh/月 |
2人世帯 | 127kWh/月 | 101kWh/月 |
3人世帯 | 92kWh/月 | 80kWh/月 |
4人世帯 | 81kWh/月 | 72kWh/月 |
出典:東京都環境局「2024年度(令和6年3月発行)家庭の省エネハンドブック」
電気使用量の内訳は?
電気使用量の内訳に関する数値も見ていきましょう。
「令和3年度 家庭部門のCO₂排出実態統計調査事業委託業務報告書」によると、1世帯あたり年間電気使用量の内訳は次のとおりです。
▼世帯あたり年間電気使用量の内訳
機器 | 電気使用量 |
---|---|
冷蔵庫 | 14.3% |
エアコン | 14.7% |
テレビ | 9.4% |
洗濯機(洗濯乾燥機、浴室乾燥機を含む) | 2.1% |
食器洗い乾燥機 | 1.0% |
電子レンジ | 1.3% |
電気炊飯器 | 1.7% |
電気ポット | 2.3% |
温水暖房便座 | 2.0% |
加湿器(除湿器、空気清浄機を含む) | 2.2% |
パソコン | 3.9% |
ビデオレコーダー | 2.4% |
モデム・ルーター | 1.2% |
電気コンロ | 1.9% |
照明 | 13.5% |
未特定分 | 26.3% |
出典:環境省「令和3年度 家庭部門のCO₂排出実態統計調査事業委託業務報告書」をもとに表を作成
調査報告によると、1世帯あたりの年間電気使用量は4,047kWh/世帯・年です。年間の電気使用量のうち、冷蔵庫・エアコン・照明・テレビが約半数を占めています。
一般家庭における電気代の平均は?
2023年の総務省家計調査によると、世帯人数別の1ヶ月あたりの電気代平均は、次のとおりです。調査結果から12ヶ月分を計算して、年間に直した金額もあわせて示します。
世帯人数 | 1ヶ月あたりの電気代平均額 | 年間の電気代 |
---|---|---|
1人世帯 | 6,726円 | 80,712円 |
2人世帯 | 10,940円 | 131,280円 |
3人世帯 | 12,811円 | 153,732円 |
4人世帯 | 13,532円 | 162,384円 |
5人世帯 | 14,373円 | 172,476円 |
出典:政府統計の総合窓口e-Stat「家計調査/家計収支編 総世帯 詳細結果表」
特に自宅での1ヶ月の平均額が上記を大きく上回る場合は、電気の使い方や電気契約について、積極的に見直しを検討するのがおすすめです。
電気代の平均額についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
電気使用量の確認方法

調査結果からわかる電気使用量の平均と、自宅での平均的な電気使用量(年間の平均など)を照らしあわせると、電気を使いすぎていないか大まかに確認できます。
電気使用量の確認方法としては、主に以下の3つが挙げられます。
- Webサイトやアプリで確認する
- 検針票で確認する
- スマートメーターで確認する
Webサイトやアプリで確認する
多くの電力会社でWebサイトやアプリから電気使用量の確認が可能です。Webサイト(会員ページなど)やアプリでは、スマートメーターで計測された30分ごとの電気使用量や、契約中のプラン、電気料金の請求金額なども確認できます。
検針票で確認する
紙の検針票を受け取っている場合は、書面で電気使用量を確認することもできます。
ただし、紙の検針票を受け取るには、申し込みが必要な電力会社もあります。この場合、申し込みをしていないと紙の検針票は届きません。紙の検針票自体が廃止されている電力会社もあるため、紙の検針票を申し込めるか確認が必要です。
スマートメーターで確認する
スマートメーター本体の前面には、液晶表示で電気使用量の積算値(累計の電気使用量)が表示されています。
例えば、月初と月末に数値を確認すれば、1ヶ月での電気使用量が計算できます。なお、現状表示されている積算値だけでは、今月の電気使用量などは確認できません。
スマートメーターについてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
電気使用量を抑えるための方法は?
電気使用量を抑えるための節電方法としては、例えば以下が挙げられます。普段節電をあまり意識していない場合は、まず定番の節電方法からはじめていきましょう。
節電対象 | 節電方法 |
---|---|
エアコン |
|
冷蔵庫 |
|
照明 |
|
洗濯機・乾燥機 |
|
テレビ |
|
自宅での節電方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
電気の契約を見直すなら「auでんき」がおすすめ
電気をおトクに使うなら、日々の節電の他に、今の契約先と乗り換え先の条件をよく確認し、おトクになりそうなら電力会社の乗り換えなどで電気契約を見直す方法もあります。
電力会社を乗り換えるなら、Pontaポイントもたまる「auでんき」がおすすめです。電気使用量は、auでんきアプリから一目でチェックできます。
毎月の電気料金に応じてポイントがたまる
auでんきでは、毎月の電気料金※1に応じてPontaポイントが還元されます。
8,000円未満 | 0.5%のポイント還元 |
---|---|
8,000円以上 | 1.0%のポイント還元 |
例えば、月々の電気料金が13,000円/月※2の場合、「auでんきポイント割引(お申込みが必要)」で年間1,560Pontaポイントがたまります。
マンション一括受電サービスを導入している集合住宅やオール電化住宅にお住まいの場合などは、auでんきを申し込むことはできません。また、季時別プラン・法人契約は申し込み対象外です。
- 月額ご利用料金のうち、基本料金(または最低料金)および電力量料金の合計額(税抜)が対象となります。
- (全国または関西・九州エリア)基本料金(または最低料金)および電力量料金の合計額(税抜)が対象となります。
(北海道・東北・東京・中部・北陸・中国・四国)地域の電力会社の従量電灯相当です。電気料金に含まれる燃料調整額の上限金額を廃止しております。
現在上限金額がある電力料金プランをご利用の場合、切り替えにより電気料金が高くなる場合があります。
「auでんきアプリ」で電気料金や使用量がこまめに確認できる
auでんきアプリから、電気料金や電気使用量が一目で分かります。アプリからは、昨日までの30分単位の電気料金、電気料金の月末予測、電気利用量が多い家電なども確認が可能です。
アプリではプッシュ通知※で電気の使いすぎをお知らせする機能もあります。引っ越し後の新生活で節電に取り組む方も、プッシュ通知を設定すれば節電がしやすくなります。
- スマートメーター未設置のお客さまは、電気料金の確定通知がご利用いただけます。
まとめ
一般家庭における電気使用量の平均は、「東京都家庭のエネルギー消費動向実態調査(平成26年度)」によると、戸建では1人世帯で219kWh/月、2人世帯で331kWh/月、3人世帯で386kWh/月、4人世帯で436kWh/月です。
集合住宅では、1人世帯で186kWh/月、2人世帯で272kWh/月、3人世帯で313kWh/月、4人世帯で316kWh/月となっています。
電気使用量は、Webサイト・アプリ、紙の検針票などで確認できます。ぜひ電気使用量の目安を知って、日々の電気使用量の管理や節電に役立てていきましょう。