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渋谷の街中で“音のAR ”スタート!「Audio Scape」で広がる可能性

2019.11.20

Entertainment

来年2020年にサービス開始となる5Gの時代に実現する世界をいち早く、渋谷を舞台に体験してもらうために、KDDI・渋谷区観光協会・渋谷未来デザインの三者により立ち上げられた「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」。

先日、記事「『渋谷エンタメテック推進プロジェクト』が描く5G時代とは?」でもお伝えしたように、本プロジェクトは「渋谷の街をエンターテインメントとテクノロジーでアップデートする」をテーマに新たな文化の創出や、観光面での魅力的な街づくりを推進していく。

9月には「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」と連動し、専用アプリを搭載したスマートフォンを渋谷の街にかざすと、飲食店・天気・鉄道などの情報が出現するという実証実験の開始を発表したが、早速このプロジェクト第二弾の施策を発表。「第14回渋谷音楽祭」開催にあわせ10月19日にローンチした、音のARサービス「Audio Scape」だ。

「Audio Scape」のテーマは、“渋谷の街が、音楽プレーヤーになる。”スマートフォンから「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」ウェブサイトにアクセスすると、AIが位置情報・時間・天気などを解析し、それぞれのエリアの世界観に合わせて楽曲を生成。その環境に最適な音楽を提案する。実施は2019年12月末までを予定している。

場所によってカラーが異なる渋谷の特徴を音で楽しむ

「Audio Scape」を楽しめるエリアは、ハチ公前付近、バスケットボールストリート付近、SHIBUYA109付近、渋谷PARCO付近、SHIBUYA CAST.付近の5ヵ所だ。

「Audio Scape」対応エリア一覧

サイトを起動して渋谷の街を移動し、そのエリアに近づくと「スポットに入りました」とマップに表示される。

表示されたマップ内のアイコンをタップするとその時の天気・時間帯が表示されるとともに、「ハイテンション」「ワクワク」「リラックス」という3つのボタンからその時の気分を選べる。

ボタンで気分をセレクトすると、すぐにサイト上で楽曲が生成される。楽曲はアンビエント風のもので、そのエリアを歩きながら街を見渡したり、買い物をしたりするときも良い意味で邪魔にならない。

曲調はエリアによって変化するので、少し歩くだけでガラッと街の印象が変わり、集う人々のカラーも異なる渋谷の特徴を「音楽」という側面から楽しむことができるのだ。

渋谷に来る人が「これを起動しておくと便利」と思えるインフラに

この「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」メンバーであるKDDIの水田修、川本大功に「Audio Scape」開発の狙いや、今後の可能性について聞いてみた。

左:KDDI サービス本部 プロダクト開発1部 プロダクト2グループ マネージャー 水田修/右:KDDI経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部 次世代ビジネス推進グループ 主任 川本大功
左:KDDI サービス本部 プロダクト開発1部 プロダクト2グループ マネージャー 水田修/右:KDDI経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部 次世代ビジネス推進グループ 主任 川本大功

まずはスポットについて、なぜこの5ヵ所を選定したのだろうか?

「渋谷の象徴的な5ヵ所をピックアップしつつ、主に商業施設等、向かった先の場所とのコラボレーションの可能性も視野に入れて選定しました。今後、商業施設で開催中のイベントと関連した楽曲を生成するといったことにも挑戦していきたいです」(水田)

今回の施策はいわばプロトタイプ。今後、シーズナルイベントに合わせた楽曲の再生や、誕生日などユーザーにパーソナライズされた音の再生、アーティストによる楽曲プロモーションなどといった活用に発展していきそうだ。

「実際に、世界的なアーティストとのコラボレーションなども予定しています。コンサートホールだけではなく、街全体がコンサートホールになるような世界観を作っていきたいですね」(水田)

さらに、もう一方向の発展の可能性として「インフラ的・ラジオ的」な捉え方もできるという。

「毎日渋谷に来ている人が『これを起動しておくと便利だな』『この場所に来たらこれをオンにしておく方が良いよね』と思えるような日常的な存在を目指したいとも思っています。

例えば、数時間後に雨が降るという天気予報を、言葉ではなく音楽で知らせることで『なんだか雨が降りそうだな』と予感させることはできないか? といった議論はスタート時からありました」(水田)

この方向の可能性としては、遅延などの交通情報、目の見えない人や訪日外国人向けのリスニングインフォメーション、位置情報と連動した店舗の情報などといった広がりが予想されるだろう。

「5Gでは『多接続』というキーワードの通り、街中のいろんな情報がセンシングできるようになっていきますので、音によって今何が起こっているのか、これから何が起こるのかということがナビゲーションできるチャンネルになれば。RPGゲームでのBGMのようなイメージですね」(川本)

「渋谷の課題として聞いていたもののひとつが『渋谷には本当にたくさんの人が来ていて、いろいろなイベントがいろいろな場所で同時多発的に起こっている。そこに街としてひとつの世界観を作ることが非常に難しい』ということです。

『音』を使うことの強みは、離れた場所から聞こえる音でワクワク感を演出したり、BGMを統一させることで街の世界観を作れること。渋谷という街の課題を解決する可能性も秘めているのではないかと感じています」(水田)

9月の「渋谷エンタメテック会議」から約一ヶ月での発表

9月14日に開催された「渋谷エンタメテック会議」にて、5G時代にどのような体験を期待したいか? というパネルディスカッションにおいて、パネラーの小橋賢児氏が「行った先々に合わせて自分だけの『音の空間」が楽しめるようになれば』と、音に着目した未来像を語った。

この議論を経て、すでに進行中だった渋谷音楽祭での施策を中断、急遽小橋氏の意見を取り入れたアイデアに切り替え制作を開始したのだ。そして、アイデアが浮上してから約一ヶ月という短い期間で「Audio Scape」をローンチさせた。

この短期間での制作は、「DGLab」(KDDIと株式会社デジタルガレージとの戦略的提携の一環として参画したオープンイノベーション型研究開発組織)が開発した音に関するウェブAR技術と、株式会社cotonおよび東京藝術大学により共同開発された音楽生成サービス「soundtope」を使用することで可能となった。

「KDDIはずっとデジタルで物事を変えてきた会社。一方で、街や現場が変わるということはチャレンジしていなかった領域です。その領域に、トライアンドエラーで様々な人やパートナーさまを巻き込みながらやっていきたいという思いがあります。このプロジェクトには、僕らもチャレンジャーの姿勢で臨んでいききたいですね」(水田)

次は「アート」をテーマに新たな施策を予定

少し先というイメージもある5Gだが、実際にはスタートは来年に迫っている。超高速・大容量通信、多数同時接続、超低遅延といった5G時代の体験を、いち早く今のうちから体験していただくべく、渋谷の街を舞台に、スピード感と連続性をもちながら今後も立て続けに施策をリリースしていく。

早速、11月には「アート」に関する実証実験「INVISIBLE ART IN PUBLIC」を実施。「アート」は9月の「渋谷エンタメテック会議」でもくっきー!氏が言及したテーマでもあり、KDDIとしてもこれまで、「au Design project」の運営や「MUTEK」の共催など、シーンの盛り上げに力を入れてきた分野でもある。

「INVISIBLE ART IN PUBLIC」は11月8日〜10日、SHIBUYA CAST.敷地内にて開催されたXRで楽しむアート展だ。その模様は当サイトでもレポート記事を掲載予定だ。

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