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「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」が描く5G時代とは?

2019.9.30

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9月12日。来たる5G時代を見据えてKDDI、渋谷区観光協会、渋谷未来デザインの三者による「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」の立ち上げが発表された。

2020年3月よりサービス開始となる第5世代移動通信システム5Gをはじめ、3D Map技術や MR・VR といったテクノロジーを駆使し渋谷の街をより面白くしていくためのプロジェクトで、エンターテイメント領域を中心に、新たな文化の創出や、観光面での魅力的な街づくりを推進。「現実の渋谷」と「バーチャルな渋谷」を繋ぎ、街をさまざまな視点からアップデートしていく。

この日開催されていた、カンファレンスや体験プログラムが開催されるイベント「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA」内で、渋谷区観光協会 代表理事 金山淳吾氏とKDDI株式会社 経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部長 中馬和彦がプロジェクトのプレゼンテーションを実施。

野性爆弾のくっきー!氏と小橋賢児氏をパネラーに迎えた「未来の渋谷」をテーマにしたディスカッションも行われた。

野性爆弾くっきー!氏、小橋賢児氏

5G導入後の体験を先取り

冒頭、中馬は「リアルの渋谷にデジタルの情報をオーバーレイして、ハイブリッドな渋谷に」変えていくことや、「今はまだ(導入前のため)5Gではないのですが、それに近い体験を先取りしてみなさんにお届けしたい」という思いをプレゼンテーションした。

KDDI株式会社 経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部長 中馬和彦

今回スタートしたのはAR とVisual Positioning Service(注1)技術を活用し、デジタル情報を持った「バーチャルな渋谷」を「現実の渋谷」に重ね合わせるデジタルトランスフォーメーション(DX)の実証実験だ。

今回の実証実験では、専用アプリを搭載したスマートフォンを渋谷の街にかざすと、行きたい場所を指し示すバルーン、飲食店情報、天気情報、鉄道の運行情報、バーチャルアドなどが出現する。

「バーチャルな渋谷」を「現実の渋谷」に重ね合わせるデジタルトランスフォーメーション(DX)のイメージ
デジタルトランスフォーメーション(DX)の画面イメージ

また、画面上を動くまるで水族館の大きな水槽で泳ぐような魚のグラフィックは、その画面上で街全体を見渡すきっかけとなる。ハチ公上空にハチ公のアイコンが表示され、その場所がすぐに認識できるという渋谷ならではの仕掛けも。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の画面、魚のグラフィックのイメージ

金山氏は「KDDIさんから『テクノロジーが進化して、やれることがこれまでの時代から飛躍的に増えていくんですよ』とお話をいただきました。渋谷の街に新しいファンをつくっていきたいです。新鮮な渋谷を見てほしい、(ビルなどの)箱はもちろん中身がどんどんアップデートされていく街を見てほしいーーそんな思いからこのプロジェクトを立ち上げさせていただきました」と経緯を説明。

「渋谷には、実は動物園や水族館など大きい観光資源がありません。でも、もしかするとバーチャルな空間にいろんなものが作れるかもしれない。築家やインテリアデザイナーだけではなく、バーチャルな空間のデザイナーと、三位一体になって街の景色を作っていく時代になるんじゃないか」と今後に期待を寄せている。

テクノロジーは「何が楽しいか」から考えるべき

パネルディスカッションでは、これから渋谷で実現したいことが議論された。

金山氏が語ったのは「ハチ公が生きた時代」「90年代のセンター街」「道玄坂に道玄という山賊がいた頃」など、バーチャルの中で時間を超える体験ができるアイデア。

小橋氏が考えていたのは「自分だけの音の空間」。「映像はみんなに同じ景色を見せるんですけど、音はそこにないものを見せてくれる。そしてそれがイマジネーションにつながるのでは」

そのアイデアに対し、「音のARというのもあるので(実現が)できます」と中馬が答えた。

くっきー!氏は自らが滋賀県出身で、その時に渋谷がどんな場所かわからなかったという体験から「移動式渋谷」という概念を提案。トラックの上に街が乗っているというイラストで表現されたが、スマートフォンを片手に全国で渋谷の街を見るという形で実現ができそうだ。また、アーティストとしての活動を広げているくっきー!氏のアートが、ARを通して街中で楽しめるということも今後実現するかもしれない。

ディスカッションの様子

最後に中馬は「テクノロジーは『(通信速度が)速い』などのシーズで話しがちですが、本来は何が欲しいかとか、何が楽しいかとか、そっちから考えるべきなんだと思います。シーズだけでは流行らない、重要なのはコンテンツだと思う」と語り、これからのさらなるコンテンツ作りへの意欲を表明した。

早速、2019年10月19日(土)・20日(日)にはXRを活用した実証実験を「渋谷音楽祭2019」内で行うことが発表されている。

さらにその後の展開については「11月はアートがテーマ」「12月、クリスマスの時期は音楽という形で、デジタルが掛け合わされた渋谷の未来を楽しんでいただきたいと思っています」と中馬がヒントを明かした。

このように渋谷エリアの様々なイベントにおいて実証実験を行い、渋谷区の掲げる「創造文化都市」の実現を目指していく。

注1)
Visual Positioning Service:従来のGPS (Global Positioning System) の発展系と位置付けられ、3Dマップと、スマートフォンなどに搭載されたカメラ越しの画像とを照合し、向きや方位を含む高精度な位置情報を特定する技術。

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