「京都サンガF.C.アプリ」をリリース
5Gを活用した新しい応援演出がスタート

KDDIは2020年10月18日(日)に開催された2020明治安田生命J2リーグ第27節「京都サンガF.C.対レノファ山口FC戦」で、5Gや先端テクノロジーをホームスタジアムの「サンガスタジアム by KYOCERA」のファンコミュニケーションの仕組みに取り入れ、新たなサッカー観戦体験を創出する「au 5G スペシャルデー」を実施した。

専用アプリで安心・安全なサッカー観戦が可能に

「サンガスタジアム by KYOCERA」は2020年1月に完成したばかりの京都サンガF.C.の新しいホームスタジアム。収容人数は約21,600人で、京都府内唯一のサッカー、ラグビー、アメリカンフットボールなどの専用球技場だ。

京都パープルサンガとKDDIはこのスタジアムに5G基地局を設置。「au 5G スペシャルデー」の開催に先駆け、2020年10月16日(金)から「京都サンガF.C.アプリ」の提供を開始した。これにより3つのメインコンテンツが使えるようになった。

スマホで参加型応援

1つ目はサポーター参加型応援演出「TAP! GO! SANGA!」。これは試合前にスタジアム内のサポーターのスマートフォンからアプリ上でタップを繰り返すと、サポーターの応援の熱量がリアルタイムにスタジアム内の大型ビジョンに届き、演出がインタラクティブに変化することで来場者全員が力を合わせてチームを応援できる演出だ。

タップを素早く繰り返すと、大型ビジョンに表示されたエネルギーのバロメーターが緑から黄色、黄色から赤へと変化し、マックスに到達するとLEDパネルに炎が駆け巡り、スタジアム全体を炎に包み込む演出が発生する。こちらは5G対応のスマートフォンの利用が推奨されているが、4G LTEスマートフォンでも利用できる。

スタッフの呼びかけに応じてサポーターがスマートフォンをタップ
スタッフの呼びかけに応じて
サポーターがスマートフォンをタップ

モバイルオーダーで並ばず購入

2つ目はモバイルオーダー機能「スタグル モバイルオーダー」。スタジアムのフードもサッカー観戦の楽しみのひとつだが、購入のタイミングが試合前とハーフタイムに集中するため密集状態が発生しやすい。

そこでOkage株式会社が提供するモバイルオーダー&ペイシステム「Okage Go」をベースに、KDDIとOkageが共同で開発したシステムを導入。スタジアム内で販売されている飲食物を現地で並ばずに購入できる事前予約機能になっている。

モバイルオーダーで密にならずに飲食物が受け取れる
モバイルオーダーで密にならずに飲食物が受け取れる

事前に混雑状況を確認

3つ目はスタジアム周辺地域の混雑状況確認。スタジアムの最寄り駅であるJR山陰本線亀岡駅の駅前ロータリーと、スタジアムの北側出入口に設置した計3台のカメラ を通して、駅からスタジアムまでの混雑状況をアプリで確認できるようにした。

こちらは株式会社オプティムが提供するOPTiM AI Camera「with コロナソリューション」の「混雑状況匿名化表示」機能が利用されている。これにより、スタジアム外の行き帰りも密集や密接を避けることができる。

スタジアム周辺地域の混雑状況確認画面
スタジアム周辺地域の混雑状況確認画面
駅前ロータリーの混雑状況確認画面
駅前ロータリーの混雑状況確認画面
北側広場1の混雑状況確認画面
北側広場1の混雑状況確認画面
北側広場2の混雑状況確認画面
北側広場2の混雑状況確認画面

これらの機能により、新型コロナウイルス感染症対応のため声を出す応援が禁止されている中でもチームや選手に声援が送れるようになり、スタジアム内外でのソーシャルディスタンス確保を促進し、より安心・安全なサッカー観戦体験が提供できるようになった。

このほかにも試合中の各選手のシュート数やパス数、スタッツ情報、テキスト速報、選手のプロフィールなどが見られるので、サッカー観戦の必須アプリになりそうだ。

試合当日はアプリの利用を促進するブースも設置。スタッフがアプリのインストール方法と利用方法を丁寧に説明し、アプリをダウンロードしてくれた人に選手のサイン入りユニフォームが当たる抽選会も実施した。

アプリをダウンロードして抽選会に参加
アプリをダウンロードして抽選会に参加

また、選手の等身大パネルの前で写真が撮れるフォトブースも設置。フォトブースで撮影した写真を4つの条件を満たしてInstagramに投稿すると、選手のサイン入りグッズが抽選で当たるキャンペーンも実施した。

フォトブースでポーズを取るサポーター
フォトブースでポーズを取るサポーター

5Gを活用したARコンテンツも提供

選手の等身大パネルのほかにも写真に関するコンテンツとして、「XR CHANNEL」のAR装飾とInstagramのARフェイスプリントがファンに提供された。

「XR CHANNEL」のAR装飾とは、本記事1枚目の写真に表示されている選手とマスコットの巨大演出のこと。ARとはAugmented Reality(アグメンテッド リアリティ)の略称で、拡張現実と訳される。実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を仮想的に拡張する。

このAR装飾を見るには、KDDI とSoVeC(ソベック)株式会社が2020年8月31日(月)から提供を開始したアプリ「XR CHANNEL」をダウンロードする必要がある。アプリをダウンロードして京都サンガのパネルをタップすると、AR装飾が表示される場所が確認できる。

試合当日はスタジアムの北側広場にAR装飾を表示。そこに行ってARコンテンツをダウンロードし、プレイボタンをタップした後にスマートフォンをゆっくりと右に動かして現在地をスキャンすると、AR装飾が表示される仕組みになっていた。

スマートフォンの画面に表示されたAR装飾

InstagramのARフェイスプリントは、京都サンガF.C.オフィシャルInstagramをフォローすることで利用できるようになるARエフェクトで、瞬きをするとフェイスプリントが切り替わる。

いずれのARコンテンツもスマートフォンのカメラで撮影して写真を保存できるので、多くのサポーターが撮影を楽しんでいた。5Gの先端テクノロジーを活用することで、スタジアムを訪れたサポーターは新しいサッカー観戦を体験することができた。

4Gから5G(次世代移動通信)に変わることで、どんなことができるようになるのかイメージがつかめない一般ユーザーが今までは多かったと思うが、新型コロナウイルス感染拡大による混乱を乗り越えてサービス提供が本格化したことで、サッカー観戦は間違いなく今までよりも進化した形になりそうだ。

文:保井友秀
©KYOTO.P.S