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2020年のTEAM au。 伊藤ふたば・藤井快に聞く、「プロ宣言」への想い

2020年のTEAM au。 伊藤ふたば・藤井快に聞く、「プロ宣言」への想い

新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年。伊藤ふたば、藤井快の両選手は、2021年にプロへと転身することを表明した。TEAM auの選手たちはこのコロナ禍で何を考え、どう過ごしてきたのか。「プロ宣言」を果たした2人に、その想いを聞いた。

伊藤ふたば
憧れの背中を追いかけて。小学生からの夢を叶える"プロの道"

先日行われたスポーツクライミング日本代表選手のみで争われる特別大会「Top of the Top 2020」(10月31日-11月1日/愛媛・西条)ではボルダリングで表彰台(3位)に上がる結果でしたが、振り返ってみていかがでしたか?

「久しぶりの大会だったので、事前の練習では普段以上に緊張感を持って取り組んでいました。ライバルたちと競い合う『大会』という場が、いかに貴重なものかをあらためて感じる機会となりましたね」

10月下旬に開催されたジャパンツアーのスピード第2戦においては、日本記録を更新(8.32秒)されました。

「記録更新を日々意識しながら練習には臨んでいましたが、定期的に続けてきた取り組みの成果が発揮された一戦でした。当日は気温も低かったのですが、わたし自身が寒さに強いことも有利に働きましたね。ライバルたちと隣り合わせで対戦することで、好タイムが出せました」

2月に開催されたボルダリングジャパンカップ(BJC)では、2017年以来となる自身2度目の優勝。続くスピードジャパンカップ(SJC)でも優勝され、ジャパンカップ2連勝となりましたが、あらためて振り返ると?

「BJCでの優勝は、本当に嬉しかったです。自分自身、調子が上がってきているのも感じていましたし、スピードも含めて、2020年の各大会では『表彰台も狙える位置にきているのでは?』という実感もありました」

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伊藤ふたば選手にとって、2020年はジャパンカップ2冠、スピード日本記録更新など成長の一年となった。
2020年は数多くの大会が延期・中止となりましたが、この期間のモチベーションはどのように保っていましたか?

「モチベーションを保つのは大変でしたが、大会がいつ開催されてもいいように強くなろうと自分を奮い立たせながらトレーニングに打ち込んでいます」

自粛期間を通して、ご自身で「成長した」と感じる部分はありますか?

「クライミングジムなどで練習できない間は、自宅に器具を揃え、ウエイトトレーニングをすることで筋力強化に励みました。ジムで練習ができるようになってからは苦手な課題にじっくりと向き合って、ムーブの幅を広げる意識を持って取り組みましたね」

現在はどのような練習を行っていますか? 週にどのくらいの時間を練習に充てられているのでしょうか。

「思うように練習できない時間が続いたので、最近はボルダリング、リード、スピードの3種目を、なるべく均等にするようにしています。組み合わせはバラバラですが、日によって2種目ずつ、苦手意識を克服することを目的としたメニューを重点的に行っています。今は週に5日、1日平均5〜7時間ほど練習しています」

各種目、意識的に取り組んでいるポイントを教えてください。

「ボルダリングは、1年を通して強度の高い課題を中心に取り組んできました。スピードでは特にムーブを変えずSJCを優勝できたことで日々練習する積み重ねの重要性を実感し、念入りにパート練習をおこなって苦手としていた上部パートの正確性に磨きをかけています。"粘り"が求められるリードについては、難易度の高い課題に何度もトライして、本番で焦らないように、経験値のベースが積めるような練習をしています。1日に何本も連続して登る日もあります」

練習がオフの日はどのように過ごしていますか?

「週2日のレスト日には、集中的に身体のケアをしたりして、気分転換に充てています。最近、(同じTEAM auの野口)啓代ちゃんに勧められて『鬼滅の刃』のアニメを観始めました。これまでアニメにハマることはなかったのですが、見事にハマってしまいました(笑)」

来春の高校卒業後には、学校や企業などに属さずクライミングのみで生計を立てる「プロクライマー」として活動していくことを発表されました。その経緯を教えてください。

「クライミングでプロになって世界で活躍することは、小学生の頃からの夢なんです。啓代ちゃんをはじめとする先輩たちの姿を見て育って、憧れて。ずっと自分は『プロになるんだろうなぁ』と思っていたので、『決断した』とかではなく、特に迷いもなかったですね」

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「特に迷いもなかった」という伊藤ふたば選手は、2021年春からプロとして活動を始める。
ご家族やご友人含め、周囲の反応はどうでしたか?

「反対はまったくなくて、家族や近しい人ほどわたしがプロになることを自然な流れとして受け入れてくれましたね。『だよね』って言ってくれて(笑)、みんな応援してくれているんです」

プロとして活動していく上での目標はなんですか?

「世界でタイトルを獲ることです。世界選手権や、W杯での総合優勝も目指していきます。なので、今まで通りに国際大会が開催されることを心待ちにしています」

今後の抱負を教えてください。

「最近は関東でトレーニングする機会があれば『au CLIMBING WALL』(野口選手の実家敷地内に誕生したスポーツクライミング3種目の壁が揃うプライベート施設)に通って練習しています。天候に左右されず、1日に複数の種目をできるのはかなり大きいですし、壁のクオリティも高いので、とてもいいトレーニングになっています。来年も国内外問わず、ひとつひとつの大会に大切に向き合っていきたいと思います」

最後に、応援してくださっているみなさんに一言お願いします。

「いつも応援してくださり、ありがとうございます。私自身、早く大会が開催されて活躍したいと思っています。その日を一緒に楽しみに待って、これからも応援してくださるとすごく嬉しいです」

藤井快
"覚悟が決まった" 2020年

先日の「Top of the Top 2020」(TOT)への出場、お疲れさまでした。ボルダリング準決勝の競技中に右ひざを負傷された影響で、残念ながら決勝前に棄権となってしまいました。現在のコンディションはいかがでしょうか?

「TOTには準備に時間をかけて挑むことができました。体が仕上がってきているのもわかりましたし、内容も悪くなかったです。怪我をしてしまったことが残念ですが、今後についてすごくいいイメージを持つことができました。ひざはだいぶ回復しており、現在は通常の練習メニューをこなせています」

2020年の序盤戦、BJCとSJCでは表彰台を逃す結果となってしまいましたが、あらためて感想を教えてください。

「5月に予定されていたコンバインドジャパンカップ(コロナ禍で12月に延期)に向けて1月から減量をはじめていたのですが、気合が入りすぎてかなりハードになってしまい、体と心がすり減りすぎてしまって、うまく力を出せずにパフォーマンスも下がってしまいました。ですが、今まであまり目を向けてこなかった"減量"という点において限界に挑戦した結果だったので、この経験を次に繋げていきたいと思います」

BJCでは16歳(当時)の川又玲瑛選手、佐野大輝選手が決勝に進出しましたが、近年目立つ若手の台頭をどう見ていますか?

「すでに彼らとは、年齢が一回り違うんですよね。僕がその年齢だった頃とは勝手がまったく違うので、環境的に羨ましいと思う反面、まだ負けたくないという純粋なモチベーションに繋がっています」

2020年は数多くの大会が延期・中止となりましたが、この期間のモチベーションはどのように保っていましたか?

「最初は本当にモチベーションが保てなかったですね。一気に気持ちが落ち込んでしまって。でも、試合があるとわかった瞬間に気持ちを切り替え、周りに負けたくないという思いからピークを作りました。例年に比べて大会の数が少なかったため、競技面に関しては手応えのない、曖昧な記憶しかない年になってしまったと思います」

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コロナ禍でモチベーション維持が難しかったと話した藤井快選手だが、大会実施を聞いた瞬間から気持ちを切り替えていったという。
現在はどのくらいの時間を練習に充てていますか? 頻度や内容もあわせて教えてください。

「TOTでの怪我が治ったので、最近は週に5日、平均4〜5時間ほど登っています。スピードを週に1回、ボルダリング、リードを週に2回ずつなど、3種目をバランスよく組み合わせています。また週5日のうち2日はウエイトやフィジカルのトレーニングを2~3時間追加しています」

各種目、意識的に取り組んでいるポイントを教えてください。

「全種目において、足首の使い方やバランスなど、下半身に重きを置いています。ボルダリング、リードにおいては足首の柔軟性を上げるなどして、不安定な足場でもバランスの取れる下半身を作れるようにトレーニングしています。スピードの練習も少しずつ取り入れていて、上部、下部パートともにムーブを変えて調整しているところです」

藤井選手は2021年1月から、環境を変えてプロとして活動されると伺っています。その決断に至った経緯を教えてください。

「コロナ禍において、クライミングに対する自分の気持ちを深く掘り下げられたことがきっかけです。大会が軒並み延期・中止されるなか、このまま引退しても仕方がないなという状況で、この道を諦めたくないという気持ちが強く生まれました。今までは感じていなかった『クライミング一本に賭ける』という覚悟が決まったので、年齢的にも最後のチャンスだと思って、自分が納得するまで本気でやってみたいと思っています」

ご家族やご友人含め、周囲の反応はどうでしたか?

「反対意見はほぼなかったですね。『本当に大丈夫か?』と、自分が一番不安を感じていたように思います。年齢を考えると(現在28才)、選手生命は残り短い可能性もありますが、後悔を残さないためにプロの道を選択しました」

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プロ転向への決意を固めた藤井快選手。2021年のさらなる活躍に期待したい。
6月には第一子が誕生されたと発表されていましたよね。あらためておめでとうございます。新しい家族が増えたことも、プロになるという決断に影響があったのでしょうか?

「ありがとうございます。本当に可愛くて、日々親バカを発揮しています(笑)。子供が産まれたことによって、養っていく家族が増えたという父の自覚を持ち、プロとしてやっていくという決意がさらに固まりました。腹が決まった、という感じです」

お子さんにも、ご自身と同じようにクライミングの道に進んで欲しいという希望はありますか?

「興味があるなら、程度に考えています。でも僕はきっと口うるさくなると思うので、『パパきらい』なんて言われたら嫌ですね...(笑)。ちょっと登って『クライミングって楽しいね』くらいだったらいいかもしれません(笑)」

プロとしての目標はなんですか? 今後の抱負とあわせて教えてください。

「自分の心に秘めていた"一度も落ちずに優勝したい"という目標を叶えたいです。将来こどもに自我が芽生えたときに、『かっこいい』と思ってもらいたいので、それまで負けたくないとも思いますね。今見据えているのは、年末のCJC と来年1月のBJCです。CJCでは、ムーブを変えたスピード、下半身を強化して臨むボルダリング、リードとどの種目でも活躍できるように頑張ります。BJCでは、3連覇した後はいい結果が出ていなかったんですけど、来年こそ4勝目を狙いたいですね」

最後に、応援してくださっているみなさんに一言お願いします。

「コロナ禍となった2020年は、応援してくださる方々、支えてくださる方々の存在のありがたみを強く感じた1年でもありました。それに恩返しできるようなパフォーマンスをまだできていないですし、みなさんに『強い』と憧れてもらえるような選手に来年はなれると思っています。2021年もよろしくお願いします」

取材・文:横畠花歩
写真:窪田亮

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