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世界トップに追いつく鍵。「au CLIMBING WALL」が持つ国際水準のリード壁とは?

世界トップに追いつく鍵。「au CLIMBING WALL」が持つ国際水準のリード壁とは?

TEAM auに所属する野口啓代選手の実家敷地内に誕生した、スピード、ボルダリング、リードのスポーツクライミング3種目の壁が揃う「au CLIMBING WALL」。前回の記事では主にボルダリング壁について取り上げましたが、今回はリード壁の"スゴさ"に『Mickipedia』管理人の植田幹也さんが迫ります。

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リード壁のスケールも国際水準

リードは"どの高さまで登ることができるか"を競う種目であるため、持久力が絶対的に必要となります。しかし日本には、世界大会で使われる壁の高さや傾斜を有するクライミングジムは決して多くはなく、リードをする上で良い環境とは言い切れないのが現状です。

その中で、この「au CLIMBING WALL」にあるリード壁は高さ14.7m、幅11.4m、最大傾斜135度、登る長さは約17mという国際水準のスケールとなっており、ルートセットを務めている元日本代表の小澤信太さん曰く「W杯が行われているスイス・ヴィラールのリード壁にイメージが近い」そうです。

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国内最大規模を誇るau CLIMBING WALLのリード壁

壁の特徴や形状は日本人向き

小澤さんに実際にルートセットした際の印象を伺ったところ「国際水準とはいえ実際にセットすると、壁自体は意外とコンパクトに感じます。特に今の主流である距離を出していくようなポップなムーブが入ると、それほど手数も多くはならない。その意味では日本人に向いているかもしれません」とのこと。

リードで世界のトップ層にいる選手たちの持久力はやはりまだ日本人選手を凌駕するものがありますが、これから先の国際大会ではTEAM auのさらなる活躍が期待できそうです。

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リード壁でトレーニングをする藤井快選手

ルートは本番用に加え、トレーニング用も充実

リード壁には小澤さん以外にも、国内外の大会で活躍するプロのセッターらが加わり、現在は半年に1回程度の頻度でセットされているといいます。

ルートの内容について聞くと「コンバインド種目決勝のグレードが、男子は5.14a〜b、女子は5.13c~dあたりなので、そのレベルのルートをなるべく大会規格のホールドを使ってまずは6本程度作ります。最近のW杯や世界選手権では、大きなホールドであるボリュームを用いて傾斜を殺してくる(レストなどができるように傾斜を調整する)ことが多いのですが、それ以外のフットホールドは極端に小さく繊細にしてくる傾向がある。そういった構成を含め、本番を想定したルートをセットします。もちろん本番で力を出すためには、根本的な持久力強化が必要なので、それを得るためにインターバルトレーニングができるようなルートも数多く用意しています」と小澤さん。それらをすべて合わせると、ルートの本数は25~30本程度になるそうです。

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リード壁でトレーニングをする伊藤ふたば選手

ウォーミングアップ用で5.12a程度、メインは5.13b以上、難しいもので5.14b程度がセットされているリード壁は、一般のクライミングジムでは考えられず、完全にTEAM auのクライマーに特化したものになっていると言えるでしょう。5.12aは多くの一般クライマーが目標としている上級者への登竜門のようなグレードであり、5.13bともなるとそもそも存在しないクライミングジムもあるレベルです。

コーチから見たTEAM au選手の特徴

小澤さんは野口選手、楢﨑智亜選手、楢﨑明智選手のリードのコーチも務めていて、日々指導されています。この種目における各選手の特徴や現状についても聞いてみました。

野口啓代選手について
「コーディネーションが苦手というイメージがあるかもしれませんが、リードの中で出てくるレベルには対応できています。むしろ典型的な"女子ルート"、いわゆる距離の短い保持・持久系のほうが苦手です。握って、引いて、保持しすぎて上半身が上がる傾向があるので、その改善がルートセットのテーマでもあります。オーバースペックで登ってしまっているとも言えるので、地力としてはコンペのグレードで登れないはずのものはないと信じています」

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約15mのリード壁を完登する野口啓代選手

楢﨑智亜選手について
「以前からリードでも時々成績は出ていましたが、内容としてはまったくリードの登りになっていなくて正直ひどかった(笑)。ただ、もちろん保持力を含めてポテンシャルがすごいので、彼の登りの特徴を殺さずにリードらしい登りに落とし込む練習から始めました。その成果が去年の世界選手権や今年のリードジャパンカップでようやく出てきて、これまでの『当たって砕けろ』な登りから、レストをしながら一手一手着実に進んでいく登りに激変しました。とはいえ、"ようやくリードが人並みにできるようになった超人"というところなので、世界トップのリードのスペシャリストにここからどう追いついていくかですね」

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リード壁でトレーニングをする楢崎智亜選手

楢﨑明智選手について
「本当にリードの進歩がすごい。これまでは長身とリーチに頼り、ボディや体幹で支持する登りをしていなかったため、パンプしたときにはヨレきっていて足が滑ったりしていましたが、最近は明らかに改善しました。本人としては数年先を見据えているのかもしれませんが、年末のコンバインドジャパンカップで優勝するくらいのつもりで臨んだほうが良いでしょう」

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リード壁でトレーニングをする楢崎明智選手

彼ら3人の強化すべき点もトレーニングルートに取り入れてセットしているという小澤さん。セッターやコーチと選手たちがコミュニケーションを取ることで、選手がこれまで以上にそれぞれの弱点改善に特化し、またトレーニングに専念できることがこの「au CLIMBING WALL」のスゴさであり、最大の特徴です。この場所で鍛え上げた選手たちが大会でどのような活躍を見せるのか、日本が世界のリードのレベルにどう追いついていくのか、注目です。

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  • 植田幹也(うえだ・みきや)
    様々な視点からクライミングを日々追究する人気ブログ『Mickipedia』(https://micki-pedia.com/)管理人。東京大学卒業後、魅せられたクライミングのためにサラリーマンからジムスタッフに転身。その博識ぶりには定評があり、現在は記事執筆から大会の実況解説まで行う。
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  • 小澤信太(おざわ・しんた)
    日本選手権(リード種目)やアジア選手権(ボルダリング種目)で優勝実績を持つ元日本代表選手。現在はルートセッター、シェイパー、コーチ、写真家などマルチに活躍している。リードW杯優勝実績のある是永敬一郎や、長年日本代表として活躍する大田理裟を育てあげ、現在はTEAM auの野口啓代、楢﨑智亜、楢﨑明智のリードコーチも務めている。「au CLIMBING WALL」ではリード課題のセットを担当した。

取材・文:植田幹也
構成:CLIMBERS編集部
写真:窪田亮

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