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クライミングジムが講じる新型コロナウイルスの感染対策とは? クライミングを安心・安全に楽しむために

クライミングジムが講じる新型コロナウイルスの感染対策とは? クライミングを安心・安全に楽しむために

世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス。その影響はクライミング業界にも例外なく及び、中でも今春に営業休止を余儀なくされた全国のクライミングジムは大きな打撃を受けました。しかし徐々にではありますが、各地のジムは営業を再開してきています。withコロナ時代において、これまでとは違った運営が求められているクライミングジムですが、実際にどのような感染対策をしているのでしょうか? 今回は最新の感染対策事例を挙げながら、クライミングを安心・安全に楽しむ方法を紹介します。

コロナ禍による閉店から復活したクライミングジム

コロナ禍で閉店を余儀なくされたものの、多くの支援によって営業再開したクライミングジムがあります。東京都江戸川区にある「ROCKLANDS(ロックランズ)」です。2009年に開業したROCKLANDSは、東京メトロ東西線の葛西駅から徒歩5分の場所にある4階建てのクライミングジム。ボルダリングに加え、都内では貴重なロープを用いて登るリードの壁を備えていることもあり、長年に渡って幅広い世代から支持されてきました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、惜しまれつつも今年6月末にその幕を閉じました。

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ROCKLANDSの外観。東京メトロ東西線の葛西駅から徒歩5分のアクセスを誇る。

ですがその後、同店の常連客を中心にSNSで営業再開のための活動ページが立ち上げられると、のちに合同会社ROCKLANDSが誕生。前運営会社からの事業承継により、同年9月の再オープンにこぎ着けました。また、継続的な運営のためにクラウドファンディングを実施し、2カ月弱で目標額700万に対しておよそ830万超を集めることに成功しています。新生ROCKLANDSの代表を務めるのは、自らもROCKLANDSをホームジムにしていたという北原豪さん。IT会社の代表も務めている北原さんはSNSでの活動に参画すると、周囲からの「経営者としての知見を活かしてほしい」という申し出を快諾して、ROCKLANDS再建の旗手としてトップを担うことになりました。

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ROCKLANDS代表の北原豪さん。

クライミングジムの新型コロナウイルス感染対策

国内の競技統括団体である日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)は、5月に全国のクライミングジムに向けて営業再開のためのガイドラインを発表しました。コロナ禍での再オープンにあたり、やはり感染対策は十分にして臨む必要があったROCKLANDSですが、ガイドラインが策定されたことを「非常に助かった」と北原さんは話します。ガイドラインではマスク着用、手洗いや消毒、「ガンバ!」の声掛け自粛など、様々な対応策が明記されていました。「国やJMSCAさんが色々と検討された内容を忠実に守る。それが基本姿勢だと思っています。もはや当然のことですが、入店していただく方には検温、消毒をお願いしています。また、当然三密を防がなければいけませんので、混雑しやすい土日祝日は予約制にしています」と、ROCKLANDSが行っている主な感染対策を挙げていただきました。

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ROCKLANDSでは常時マスク着用のほか、新型コロナウイルス感染防止のため様々な対策を講じている。

<ROCKLANDSが行っている主な新型コロナウイルス対策>
① マスク着用、消毒、検温
② 換気
③ 人数制限
④ 事前予約制(土日祝のみ)
⑤ モニター導入
⑥ レンタル制限
⑦ 営業時間拡大

クライミングでも重要なマスク、消毒、換気

まずは「マスク着用、消毒、検温」ですが、こちらはROCKLANDS、またクライミングジムに限らず、一般的にも取られている対策でしょう。マスクは、クライミング中も常に着用するか否かはジムによって対応が分かれているようです。リードという高所でのクライミングが行われるこのジムでは、飛沫が上から落ちてくる可能性があり、常に着用することをルールとしています。消毒はホールドを触れるクライミングでは特に大切なため、アルコール消毒液を店内の至る場所に用意。検温は受付時に行い、37.5度以上あった場合、これまでに例はないそうですが、入店をお断りするといいます。

続いての「換気」は、特に三密が起こりやすい環境だと言えるクライミングジムでは重要な対策です。ROCKLANDSでは上階の窓や、1階のリードエリアにあるシャッターを一部開放することで換気をしています。

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受付時の検温。37.5度以上の場合は入店を断っている。
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店内は定期的に消毒作業を実施。
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三密を避けるため、換気されている店内。

「人数制限」では、店内の利用者数を上限70名とすることで混雑防止に努めています。上限に達した場合は、ジムのHPやSNSで告知を行います。また更衣室、休憩室は同時利用人数を5名に制限しています。さらに、混雑しやすい土日祝日を対象に「事前予約制」を導入。HP上に申込フォームを設け、開店から14時まで、14時から閉店までの2つの枠で、およそ翌月末まで予約を取ることができます。複数の高校が部活動の場として利用しているというROCKLANDSでは、顧問の先生と話し合いながら、複数の学校の活動時間が重複するのを避けるなどの対策も取っているといいます。さらに4階建てと広いROCKLANDSでは、スタッフによる監視の目が行き届かないため「モニター導入」を実施。カメラを5か所に設置して、受付のほか、外でもスマートフォンなどで店内の様子を見ることができるといい、密接密集の状況が起こってしまった場合は注意を促すなどしているとのことです。

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休憩エリアは同時利用5名までにするなど、様々な制限を設けている。
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密接密集を把握できるように、店内5か所にカメラを設置。

不特定多数による共有を避けるため、レンタルも制限

「レンタル制限」では、まずレンタルチョークを液体にしています。コロナ禍以前では、汗による滑りを防止するために重宝されるチョークは粉末状のものをレンタルしているジムが多く見られました。しかしそれだと、「不特定多数の人が(チョークバッグに)手を突っ込み合って、一つのモノを共有する状態になってしまいますが、液状であればそうはなりません」と北原さんは説明します。また、リードで使用するロープは初心者講習の方のみへのレンタルに限定しました。ロープは壁の支点にクリップするタイミングで、スムーズな動作のために口にくわえる可能性があります。そうすると感染のリスクが高まってしまうため、一般の方にはロープ持参をお願いしているとのこと。ロープはこれまでよりも多く用意し、一度使用したらウイルスが死滅するまで一定期間は使用せずに保管しているそうです。

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ロープを使用する1階のリードエリア。都内では有数のリード壁を備えている。

「営業時間拡大」では、利用者の滞在時間を分散させる狙いがあります。しかしそれ以外にも目的があり、「たとえば休日に天候が悪く、岩場に行けなくなってしまった人たちにも来てもらえるように」と、幅広いクライマーに対応するため営業時間の拡大はもとから考えられていたようです。以前は平日14時営業開始だったのが12時に、休日は10時開始が8時へと早まりました。さらにリード壁のあるジムは月曜を定休日にしているところが多いといいますが、その日にしか来られないクライマーのことも考え、定休日も廃止しています。

ルールとマナーを守って、クライミングを楽しみましょう

自身もクライマーの北原さんにwithコロナ時代のクライミングについて話を聞くと、一番の変化はやはり「クライミング中のマスク着用」だそうで、どうしても息苦しさを感じるのは否めません。また、前述した通りリードではロープを口にくわえることが通例としてありましたが、マスク着用によってそれも困難になっています。さらに「仲間同士でグータッチをする機会も減りましたね」と、コミュニケーションの場が限定されてしまい、寂しさも感じているようです。

北原さんは最後に、「あらためて、クライミングは老若男女、時間を問わず、一人でもみんなでも楽しめる、頭も使ういいスポーツだと思っています。また、ROCKLANDSはアウトドアとの繋がりも大事にしていきたいと考えています。感染対策は万全にしてお待ちしているので、ぜひ気兼ねなく遊びに来てほしいですね」とその想いを語ってくれました。

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「気兼ねなく遊びに来てほしい」と話す北原さん。ROCKLANDSを「『本当にクライミングって楽しい』と思ってもらえる場所にしていきたい」とも意気込んでいる。

今回はあくまでもROCKLANDSの一例をご紹介しましたが、他にも多くのクライミングジムが感染対策を講じています。各ジムのSNSを見ると、入場制限や現在の利用人数を頻繁に告知していて、新型コロナウイルスの感染拡大防止に注力している様子が窺えます。全国のクライミングジム、並びにクライマーの方々の感染対策によって、幸いにもクライミング業界ではまだ大きなクラスターは発生していません。これからも、ルールとマナーを守りながら、クライミングを楽しんでいきましょう。

※掲載内容は2020年10月時点の情報です。

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  • 北原豪(きたはら・ごう)
    合同会社ROCKLANDS代表。ITを活用して顧客の成長を支援するグロースソリューションカンパニー「Sunborn」の代表も務め、同社はクライミングと音楽の祭典「瀬戸内JAM」を主催して地域ブランディングのサポートも行っている。自身もクライマーで、ボルダリングからリード、インドアからアウトドアまで、幅広くクライミングを楽しんでいる。

取材・文:CLIMBERS編集部
写真:窪田亮

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