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「au CLIMBING WALL」のスゴさとは? オーダーメイド課題でTEAM auは進化する

「au CLIMBING WALL」のスゴさとは? オーダーメイド課題でTEAM auは進化する

今年7月、TEAM auに所属する野口啓代選手の実家敷地内に「au CLIMBING WALL」が誕生したことが発表されました。スピード、ボルダリング、リードとスポーツクライミング3種目全ての壁が揃い、同じくTEAM auに所属する楢﨑智亜選手、藤井快選手、楢﨑明智選手、伊藤ふたば選手が本番さながらのトレーニングができる環境となっています。今回は、クライミングを主なテーマとする人気ブログ『Mickipedia』管理人、植田幹也さんが「au CLIMBING WALL」の特徴、スケール、またボルダリングの壁、課題のこだわりなどに触れながら、その"スゴさ"を解説します。

3種目全てが揃っているだけでも貴重

スポーツクライミングにはスピード、ボルダリング、リードの3種目がありますが、実はこの全ての壁が1ヶ所に揃っている施設自体が日本にはそれほど多く存在しません。比較的容易に建設できるボルダリングの壁は今や全国各地に数多くありますが、リードやスピードは壁の高さだけで10~15m以上を必要とするため、設置できる建物が少なく、運営も大変でジムの数も限られます。3種目の壁全てが揃っている施設は、現時点(2020年8月)では全国で10ヶ所にも満たないのです。

auによるサポートに加え野口選手の実家の敷地が利用でき、かつお父様が建設を主導できたため「au CLIMBING WALL」は実現しました。約440平方メートルと商業ジムに引けを取らない広さの建物に3種目の壁が新設された形です。施工期間は、スピード壁が2日、ボルダリング壁が1週間、リード壁が3週間弱、とのこと。野口選手のお父様は、「規格の決まった壁を作ったため下部でのほんの少しのズレが上部に影響が出ることに苦労はしたが、壁作りは楽しかった」と話します。

ボルダリングの課題をセットした、ボルダリングジムB-PUMP荻窪店、横浜店を統括している宮澤克明さんは「KDDIさんのようなスポンサー企業の協力によって、選手個人の家にこれほどクオリティの高い施設が作られたことに、スポーツクライミングもここまで来たかと時代を感じた」と述べました。この「au CLIMBING WALL」は現在のクライミングシーンにおいて、選手をサポートする最先端の方法だと言えるでしょう。

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壁のスケールや形状が国際水準。ボルダリング壁は幅広いムーブに対応

各壁は、そのスケールや形状もスポーツクライミングが初参加する来年の最も大きな大会を見据えた国際水準となっています。スピードの壁には公式規格に準ずる2レーンが設置。高さ14.7m、幅11.4mを有するリードの壁も、最大傾斜は135度程度、登る長さは約17mと国際大会に全く引けを取らないスケールとなっています。リード専用のクライミングジムでも壁の高さは10~12m程度に収まることがほとんどのため、リード壁だけをとってもその規模の大きさが伝わるのではないでしょうか。

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スピード壁(右写真内の右側)と向かい合う形で建てられたリード壁。高さ約15mに最大傾斜135度は国内最大規模だと言える。
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昨今の国際大会での主流である「フェイス面」も取り入れられたボルダリング壁。

ボルダリングの壁は15m程度の幅を持ち、昨今のコンペで登場するような幅広いムーブに対応できる多様な形状となっています。左側が広いスラブ(緩傾斜)面で始まり、前後しながら垂壁から徐々に傾斜が増していき、一番右は力強い125度程度のフェイス面(凹凸がない大きな平面)となっています。宮澤さんが評した「化粧がしやすい」というキーワードが、このボルダリング壁の特徴を端的に表しているのではないでしょうか。宮澤さんによれば「スラブは85度とかなり緩いため、相当な薄さのホールドまで登場させることができるし、ホールドの配置次第では大きく走らせるようなダイナミックなセットも可能。また最大傾斜もそこまできつくはないため、ハリボテなどの付け方次第でどんな課題も作れる。まさにセッターにとっては、足し算や引き算が自在にできるセットのしやすい壁」とのことです。

課題がTEAM auのクライマーに特化している

そしてこの「au CLIMBING WALL」の最大の特徴は、壁を登るのは基本的にはTEAM auのクライマーだけであるという点です。つまり商業ジムとは違い課題を万人に合わせる必要は全くなく、TEAM auの各選手にカスタマイズされた課題を国際大会で使われるホールドを使ってセットできるのです。ここにはボルダリング、リードともに著名なルートセッターが定期的に招かれ、高いクオリティの課題を選手たちに提供しています。

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国内有数の人気ジム、B-PUMP荻窪などで数々の課題を生み出してきた宮澤さんは、月に1回ほどの頻度でボルダリング壁のセットに入る予定だそうですが、前回のセット時にはTEAM auの選手とも相談し、最も彼ら彼女らがレベルアップできるような12本の課題を設定しました。

具体的には、まず6本は国際大会のコンバインド種目での決勝レベルを男女3本ずつと完全に本番を想定したものを用意しました。そして残りの6本は一度登るだけで終わりにならないように自由度を持たせた課題としています。これらの課題はホールドの距離を遠くしたり、使うホールドを限定したりすることで難易度を調整できるのです。

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課題のムーブや内容も各選手の苦手系に特化したり、トレーニングしたい動きを織り込むことができます。例えば野口選手なら横方向へのコーディネーション系、楢﨑智亜選手ならバランス系など、それぞれの選手がフォーカスしたい要素を適切なレベルで登場させることができるのです。

宮澤さんは、「ボルダリングはコンバインド種目の決勝ではたった3課題しかない。だからこそ、特にボルダリングは本番で出される動きに対応するために、日頃からそこに通じる練習をしないと意味が無い」と話します。トップクライマーにとっては商業ジムのような多くの人に合わせた課題ではない、このような各選手にチューニングされた環境は大きな助けになるでしょう。セッターとクライマーが密にコミュニケーションを取り、個々に応じた課題をセットできるのは、「au CLIMBING WALL」の"強み"と言えます。

TEAM auが「au CLIMBING WALL」でのトレーニングによって今後どのように飛躍するのか、またこのような環境での練習がトップクライマー達の新たなスタンダードとなっていくのか。クライミング界の行く末に期待しながら、各選手を応援していきましょう。

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  • 植田幹也(うえだ・みきや)
    様々な視点からクライミングを日々追究する人気ブログ『Mickipedia(https://micki-pedia.com/)』管理人。東京大学卒業後、魅せられたクライミングのためにサラリーマンからジムスタッフに転身。その博識には定評があり、現在は記事執筆から大会の実況解説まで行う。
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  • 宮澤克明(みやざわ・かつあき)
    国内有数のクライミングジム系列店「PUMP」を運営する有限会社フロンティアスピリッツで事業部長を務める。世界中から著名クライマーや代表チームが集う「B-PUMP荻窪」の課題を手掛けるその腕には定評があり、「au CLIMBING WALL」でもボルダリング課題のセットを担当した。

取材・文:植田幹也
構成:CLIMBERS編集部
写真:窪田亮
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