2019 SUPER GT REPORT 第7戦 スポーツランドSUGO

2019 SUPER GT REPORT
第7戦 スポーツランドSUGO < 予選 >

2019年9月21日(土) 来場者:12,000人  
天候:曇り時々晴れ

2019年のシリーズも残すは今回の第7戦を含めて2レース。
第3戦の鈴鹿でポールポジションを獲得して優勝を飾った以外は歯車が噛み合わない戦いが続いているLEXUS TEAM au TOM'Sの36号車。今回は、フレッシュエンジンに積み替えて臨んでいる。午前中の練習走行において、タイヤチョイスに若干戸惑いはあったが、予選のポールポジション獲得へ向け全てのファクターが整った。Q1でトップタイム。そして、Q2で3番手タイムを叩き出し、2列目のスターティンググリッドから決勝レースをスタートすることとなった。

  • ・ 午前中の練習走行でタイヤチョイスに若干悩まされたが、結果的にドライバーのフィーリングを優先しタイヤチョイスを行った。
  • ・ 中嶋一貴がQ1を担当し、トップタイムを叩き出してQ2に進出。
  • ・ 硬めのタイヤチョイスのために、ウォームアップがキーポイントとなり、中嶋から関口雄飛にインフォメーションを伝えてQ2へ。
  • ・ ポールポジション獲得には至らなかったが、LEXUS勢トップの3番手。2列目のグリッドを得た。
  • ・ 第2戦でエンジントラブルの為リタイヤし、既にエンジン交換しており、規定では、1シーズン2機のエンジン使用が認められているが、エンジンのライフ、走行距離から新たなエンジンを使用せざるを得なくなり、今回から3機目のエンジンを搭載した。それにより決勝レースがスタートしてから、10秒のピットストップペナルティが課せられる。
Driver Car No. Qualifying 1 Qualifying 2
中嶋 一貴 36 P1
  1. 1’10.281
P3
  1. 1’10.163
関口 雄飛
天候 / 路面 気温 / 路面温度
曇り時々晴れ / ドライ 18℃〜19℃ / 24℃〜25℃

中嶋 一貴 36号車ドライバー

「朝一番の練習走行では、タイヤ選択でちょっとクエスチョンマークの点があったのですが、予選ではフィーリングも良くなり思った以上のパフォーマンスが発揮できました。路面温度が低めだったので、ウォームアップがとても重要になり、その点をマシンのフィーリングも含め、伝えられることは全てQ2担当の雄飛に伝えました。
今回ニューエンジンとなっているのでそのフィーリングは良いです。しかし、菅生は直線が他のサーキットと比べてそれほど多くないのでメリットは少ないですね。でもエンジンは新しいに越したことはないです。決勝は、また雨模様らしいですが、エンジン交換によるペナルティもあるので、無事に最終戦のもてぎにつなげられるように頑張ります」

関口 雄飛 36号車ドライバー

「一貴選手のアドバイスを聞き、我々のチョイスしたタイヤは硬いので温まりが悪く、それを注意しながら、自分ができることをやりました。しかし、3番手という結果にはちょっと不満です。マシン的には持ち込んだ状態からセッティングも良いので結構良い結果を出せるかなという感じでしたから少し残念です。それにしても、トップのNSXのタイムは、自分たちにはちょっと見えないタイムでしたね。決勝ではペナルティも受けるので、できれば予選でポールポジションを獲って1ポイントを得たかったので、ちょっと悔しさが残る予選でした」

東條 力 36号車エンジニア

「やはり、フレッシュエンジンの効果はありました。良かったです。そしてタイヤチョイスも間違っていませんでした。タイヤのコンパウンドの柔らかさ硬さよりもフィーリングとラップタイム、そして路面温度の状況を総合してタイヤを決めて予選に臨みました。ここ菅生で行われた事前テストの結果も良かったし、テスト時点で考えていたウエイトハンディよりも軽かった。オートポリスで最小ポイント1点をゲットしただけですから。フレッシュエンジンとマシンが軽いですから、LEXUSの最上位のグリッドは当然と考えています。しかし、ポールポジションのタイムは、我々にはちょっと難しいレベルでした。NSXとそしてドライバーの塚越選手のパフォーマンスは素晴らしかったですね。37号車も好位置にいるし、自分たちもどのようなコンディションの状況下に置かれても、できるだけ多くのポイントゲットができるようにがんばります」

伊藤 大輔 36号車チーム監督

「ここ菅生の事前テスト以降、エンジニアさんもいろいろ考えてきてくれたのですが、午前中から走り出しでは、ニューエンジンはもちろん良かったのですが、少しタイヤチョイスに悩みましたね。低い気温、路面温度を考えるとソフト目のタイヤチョイスとなるのですが、ドライバーのフィーリングが良くなかったので、フィーリングの良い硬めのタイヤでアタックする判断となりました。硬めはウォームアップが重要なので、Q1のフィーリングと状況を一貴から雄飛に伝えてもらいました。できれば1号車(2番手)の前に行きたかったですけれど、終わってみれば、結果良しだったと判断しています。エンジン交換によるペナルティがありますが、それにもめげずにできるだけ上位を狙って戦います」

舘 信秀 総監督

「ホンダのNSXは速かったですね。こちらはニューエンジンを入れているのに、あの速さにはちょっと驚きました。NSXが菅生にすごくマッチしていると言うことなのでしょう。ニューエンジンを入れたことでLEXUSのトップで予選を終えることができて良かったです。せっかく、TRDさんに用意してもらったのにLEXUSのトップでなかったら申し訳ないですから。その部分でちゃんと結果を出すことができたのはチームとドライバーが頑張った結果ですね。決勝がまた雨になりそうな予報ですが、その中で決勝に強いところころを再び披露したいです」

2019 SUPER GT REPORT
第7戦 スポーツランドSUGO < 決勝 >

2019年9月22日(日) 来場者 : 25,100人  
天候 : 雨

決勝のスタート時刻が迫ってくるとともに天候は曇りから雨へと変化。スターティンググリッドに各車がついた時点では、霧雨が降っていたものの路面のコンディションはほぼドライ。その後小雨に変化して路面が濡れ始め、ウエットタイヤを装着しスタートすることを判断。セーフティカースタートから4周目にレースが開始された。好スタートを切ったチームメイトの37号車にパスされるも、3位を走行。7周して規定によるエンジン交換ペナルティのピットストップ10秒を消化しレースに復帰した。レース中盤から雨量が増し苦しい展開を強いられるが、10位でゴールし1ポイントを獲得した。

  • ・ 中嶋一貴がスタートドライバーを担当した。
  • ・ 3周目までセーフティカーが先導し、4周目からレースが開始された。
  • ・ 37号車に先行を許すも、スリックタイヤスタートのポールシッター17号車をパスして3位へ。
  • ・ 6周目にペナルティのボードが示され、7周してピットイン。10秒ストップを消化しレースに復帰。その時点の順位は11位。
  • ・ 中嶋は9位までポジションアップ。
  • ・ 30周してドライバー交代のピットイン。関口雄飛は、タイヤ交換せずにレース復帰。その時点の順位は8位。
  • ・ 雨量が多くなる中でも5位まで順位挽回するが、終盤に再度雨量が増し順位を落としてしまい、ラップダウン、10位でレースを終えた。
Driver Car No. Race Result / Fastest Lap
中嶋 一貴 36 P10
  1. 1’20.989
  2. 1’23.768
関口 雄飛
天候 / 路面 気温 / 路面温度
雨 / ウエット 18℃〜19℃ / 20℃〜21℃

中嶋 一貴 36号車ドライバー

「硬いレインタイヤでスタートを切って、ペナルティストップを消化してもペース的には悪くなく、序盤で苦しんでいるマシンたちをパスする流れでした。目論見どおりにセーフティカーがコースインする前にピットイン、ドライバー交代をすることもできました。しかし、その後は雨量が増え雄飛にはまた苦しい走行となってしまいましたね。自分のスティントで判断する限り、戦略は間違っていなかったと思います。タイヤ無交換という選択も間違っていなかったですが、雨量が多くなってタイヤが冷え、内圧が変化して相当走りづらかったと思います。エンジンは新しいので、最終戦のもてぎは勝ちたいですね」

関口 雄飛 36号車ドライバー

「ドライバー交代して自分がコースインした頃までは雨の量はそれほど多くなかったですから、ペース良く走れていました。しかし、徐々に雨が強くなり、ドライビングが難しくなってしまいました。セーフティカーが入った後はさらに厳しくなり、順位を落としてしまいましたが、それでもマシンをゴールまで運ぶことができました。最小限の仕事はできたかなと思っています。オートポリスから連続して難しいレースとなりましたが、最終戦は気分良く終えてシーズンを締めくくりたいです」

東條 力 36号車エンジニア

「終わってみれば、10位フィニッシュ。10秒のピットストップペナルティを受けながらも10位で終えられたのですから上出来だったと判断しています。硬めのレインタイヤのパフォーマンスも良くてレース中のペースはとても良かったです。特に序盤から中盤の比較的雨量が少ない状況ではトップと同じペースで周回できました。雄飛も代わってからのペースは良かったのですが、雨量が多くなり、そしてペースカーが入ってから状況は一気に悪い方向に向いてしまいました。今後細かなチェックが必要になってきますが、タイヤ内圧の変化が影響しているかもしれません。最終戦は当然勝つつもりで臨みます。36号車が優勝して、37号車がチャンピオンになれたら最高のシーズンエンドになりますね」

伊藤 大輔 36号車チーム監督

「タイヤ選択は良かったし、一貴のペースも良かった。結果的に37号車と同じ作戦でタイヤ交換を行わずに走りきるという作戦も間違っていませんでした。雄飛のパートで雨が多くなり、そしてセーフティカー導入後に苦しい中でもペースを戻してくれました。しかし、終盤にトラフィックに引っかかってしまいペースが落ちるとタイヤの内圧が下がってしまったのでしょう。ものすごく微妙な内圧の変化だったと思いますが、2戦連続で雄飛には難しい状況での走行を強いる結果となりました。しかし、最後まで頑張ってくれました。あの状況下でどのような内圧変化があったのかは、今後細かくチェックしなくてはなりません。もてぎでは勝つための準備もしていますので期待していてください」

舘 信秀 総監督

「途中まで37号車の後ろまで順位アップできていたのに最終的に順位を落としてしまって残念でした。報告ではタイヤの内圧が下がってしまったらしいということだけれど、微妙な変化で一気に苦しい展開へとなってしまうという難しさが明らかになりました。今回も関口雄飛は大変なドライビングとなってしまい申し訳なかったです。しかし、2戦続いた悔しさは最終戦で晴らすべく36号車のチームスタッフとドライバーは優勝を目指して臨むという気持ちを新たにしています」