2019 SUPER GT REPORT 第6戦 オートポリス

2019 SUPER GT REPORT
第6戦 オートポリス < 予選 >

2019年9月7日(土) 来場者:10,010人  
天候:曇り時々晴れ

前戦、第5戦富士500mileレースは、リタイヤによるノーポイントという結果だったLEXUS TEAM au TOM’S 36号車。今回は、土曜日朝の練習走行から快調に周回をこなしていた。終盤戦に突入した第6戦でのウエイトハンディは、48Kg。十分に上位フィニッシュを狙える。得意とするオートポリスで、Q1を3番手、Q2では、4番手グリッドを獲得。決勝レース(65周)は、2列目からスタートすることとなった。

  • ・ 36号車のポイントランキングは、7位。ウエイトハンディは48kg。
  • ・ 午前中の練習走行で好位置につけていたものの、予選、決勝に向けてのタイヤチョイスには悩んでいた。結局、Q1とQ2は、異なるスペックのタイヤを装着してタイムアタックを行なった。
  • ・ 断続的に続く阿蘇山の噴火が噴煙を吹き上げ、風向きによってはオートポリスの方向へ降る火山灰の影響により、コースコンディションは、ラバーグリップが乗りにくく、セッションが進んでも大きくタイムアップは望めない状況だった。
  • ・ Q1を中嶋一貴が担当し、3番手でQ2への進出を果たした。
  • ・ Q2を関口雄飛が担当した。
  • ・ ウエイトハンディが軽いマシンが上位を占める中で、関口は予定どおりにコースインし計測3周目にベストタイムをマーク、4番手タイムを叩き出した。
Driver Car No. Qualifying 1 Qualifying 2
中嶋 一貴 36 P3
  1. 1’35.176
P4
  1. 1’34.238
関口 雄飛
天候 / 路面 気温 / 路面温度
曇り時々晴れ / ドライ 26〜28℃ / 32〜33℃

中嶋 一貴 36号車ドライバー

「オートポリスは、いつも走り出しの路面状況があまり良くないという印象があります。今回もセッションが進んでも状況が良くならず、僕らもタイヤの選択に苦しみました。その結果として、Q1とQ2で異なるスペックのタイヤでアタックしました。もしQ1でもQ2で使ったタイヤで走ったとしても、今回のマシンの状態は良いのでQ1の突破はできたでしょう。富士でフィニッシュできず、ノーポイントだったので、ここオートポリス以降で輝けるところで輝くのを目標にしてますし、オートポリスとの相性は良いので、雨は降って欲しくないですね。ドライの方が僕らのポテンシャルが高いと思っています」

関口 雄飛 36号車ドライバー

「LEXUSとブリヂストンタイヤのパッケージのポテンシャルをかなり引き出せたと思うので、満足しています。新品タイヤのタイムアタックはかなり感触が良かったです。この結果は久々に嬉しいです。しかし、決勝のロングランでは、ソフトでもハードでも走り出して直ぐにタイムがドロップしてしまったので、決勝に自信がないですね。決勝は雨が降ることが濃厚ですが、それは皆同じ条件だし、なるようにしかならないです。しかし、ドライでレースした方がライバル、ホンダがピックアップに苦しんでいた記憶があるので、我々には有利でしょう。今回は1ポイントでも多く取るつもりで頑張ります」

東條 力 36号車エンジニア

「タイヤのチョイスに悩んだのは、路面温度が持ち込んだタイヤの作動に対して中間の温度だったので、どちらでもそれなりに作動してくれているという悩ましい状況だったからです。そこでQ1とQ2ではスペックの違うタイヤを装着してアタックしてもらいました。タイヤの選択は良かったと思います。間違えていたらあの位置には居られなかったと思います。決勝はかなりの確率で雨が降るでしょう。その中で生き残って、何とか上位でフィニッシュしたいですね。ドライの方が勝機が十分あると思っています」

伊藤 大輔 36号車チーム監督

「予選結果は、現状で最低限の4番手を確保できました。全体的に走行のセッションが進んでもグリップが良くならないですね。阿蘇の火山灰の影響があるのか、常に埃が舞い上がっているような状況で、持ち込んだタイヤ2種類を比較してもどっちがベストかを判断しかねる状況でした。今回はタイヤ選択がとても難しかったです。一貴のアタックの後にインフォメーションをもらって、雄飛には異なるスペックのタイヤでQ2のアタックをしてもらったのですが、前の3台、特にトップのNSXのタイムには離されてしまいました。前戦の富士でリタイヤしてしまっているので、今回は勝つ気で臨んでいます。しかし、雨がらみのコンディションとなるのが本当に悩ましいです」

舘 信秀 総監督

「今回の予選では、決勝に期待の持てる結果を出してくれました。持ち込みの状態から調子が良かったです。しかし、タイヤ選択に悩んだと聞いていますが、この予選結果なら、決勝ではいつものように強さを示して良い結果を出すことを期待しています。しかし、決勝の天候は雨という予報が出ているので、その中でどのような展開が待ち受けているかが心配ではあります」

2019 SUPER GT REPORT
第6戦 オートポリス < 決勝 >

2019年9月8日(日) 来場者 : 17,300人  
天候 : 曇り時々雨

4番手、2列目のスターティンググリッドから第6戦決勝をスタートしたLEXUS TEAM au TOM’S 36号車は、レース序盤でのペースも良く、積極的な展開で3番手に順位アップした。天気予報では、レース序盤からかなりの雨量が予想されたが、小雨がぱらつく程度だった。コースの一部でやや雨が強まった段階でピットインを断行し、スリックタイヤを装着して再度コースへ送り出したが、その直後に一気に雨が強まり、苦しい状況を強いられた。その後も断続的に雨が降りレインタイヤへの交換のために2度目のピットインを行い、10位フィニッシュ。1ポイントを獲得した。

  • ・ 中嶋一貴がスタートドライバーを担当した。
  • ・ スタートで順位をキープ。後方で発生したクラッシュによる車両排除のため、1周目からセーフティカーがコースインし、7周目からレースが再開した。
  • ・ 序盤は前を行く24号車に迫り、積極的にプッシュする展開をみせ、15周目に他車をパスして3位へ順位アップ。
  • ・ 20周目あたりから雨がパラつき始めて、コースの一部で雨が強く降る状況となった。
  • ・ 33周してピットインし、ドライバー交代、給油、そしてタイヤはスリックを装着しコースへと送り出したが、その直後、コース全体で雨が強まり、2度目のセーフティカーがコースイン。関口雄飛は、温まっていないスリックタイヤで濡れた路面を走行しなくてはならなかった。
  • ・ 43周目、三度セーフティカーがコースインした後、2度目のピットインを判断しスリックからレインタイヤに交換してゴールを目指した。
  • ・ 一時、周回遅れになる状況だったが、挽回してトップと同周回の10位フィニッシュした。
Driver Car No. Race Result / Fastest Lap
中嶋 一貴 36 P10
  1. 1’38.410
  2. 1’47.357
関口 雄飛
天候 / 路面 気温 / 路面温度
曇り時々雨 / ドライ-ウエット-ドライ 25℃〜29℃ / 28℃〜38℃

中嶋 一貴 36号車ドライバー

「自分のスティントは、マシンのペースが良く、3位まで順位をアップできました。しかし、24号車を抜くまでには至りませんでした。マシンは、前のライバルに接近するとダウンフォースが抜けてしまい難しい走行になってしまいます。ペース的には24号車よりは良かったと思うので、パスできていれば、確実にトップの17号車に迫ることはできたと思います。その後は、天候とピットインのタイミングがかみ合わず、雄飛はかなり大変なドライブを強いられていました。自分の走行中はタイヤが温まっていたので、雨が少し降ってきてもスリックでも問題なかったのですが、タイヤが温まっていない状況でウエットは大変だったと思います」

関口 雄飛 36号車ドライバー

「ピットアウトした時点で少し濡れていて、なんとかタイヤを温めてグリップするようにしたかったのですが、すぐにセーフティカーが入って温めることもできず、レースが再開された時には雨の量が多くなって来て、またすぐにセーフティカーがコースインし、スリックタイヤは全くグリップしてくれない状態でした。それで、ピットに状況を連絡してレインタイヤに交換してもらいました」

東條 力 36号車エンジニア

「前半の走行を見ていただければ分かるように、今回のマシンは調子良く、レースペースは一番だったのではないかと思います。24号車に抑えられなかったら、17号車と勝負できていたし、優勝だって無理じゃなかった。しかし、天候が思っていたような方向にならなかったのと、結果的にピットインのタイミングが良くなかったですね。レースの最終盤にドライアップしてきてスリックタイヤに有利な状況になったのですが、そこに至るまでに周回遅れになる可能性もあり、一番厳しかったのは全くスリックタイヤを温めるチャンスが与えられなかったということですね。マシンの調子が良かっただけに悔しいレースでした」

伊藤 大輔 36号車チーム監督

「最初のスティントは、雨が降ってくるまでステイアウトして雨が降ってきたらピットインしてその時の状況を見てタイヤ選択する作戦でした。天気予報ではもう少し早く雨が降ってくるということだったので、かなり早めのピットインという選択もありましたけど、結果的にレース半ばでのピットインとなりました。雨の量を見てスリックと判断して雄飛を送り出したのですが、すぐに雨が多くなり、セーフティカーが入って彼は全くタイヤを温めることができなかったです。無線のやりとりもかなり厳しい状況を訴えていたので止むを得ず再度ピットインさせレインに変えました。37号車がスリックで頑張って3位を獲得したのと直接比較できず、話が違っていて、36号車のピットインは37号車の3周後で、すでに状況がガラッと変わっており、タイヤを温めることができなかった・・・ということです」

舘 信秀 総監督

「スタートして、最初のセーフティカーラン後の展開を見ていただければお分かりのとおりに36号車には勝てる勢いがありました。しかし、今回も運に恵まれなかったということかな。しかし、3周前にピットインした37号車はなんとかウエットでもスリックで耐えられたのに、数周の差でタイヤを温めきれなかったですね。雨のタイミングとセーフティカーの入るタイミングで、どんどん悪い展開へと向かってしまったということです。ここでポイントを稼ぎたかったけれど、ポイントゲットも1ポイントのみ。残りの2戦の中で勝ちたいですね」