2019 SUPER GT REPORT 第4戦 チャン・インターナショナルサーキット

2019 SUPER GT REPORT
第4戦 チャン・インターナショナルサーキット < 予選 >

2019年6月29日(土) 来場者: 9,417名  
天候:曇り時々晴れ

SUPER GT第4戦は、シリーズ唯一の海外戦となり、タイのブリーラムにあるチャン・インターナショナルサーキットで開催された。第3戦鈴鹿では優勝を飾り、トータル22ポイントを獲得、シーズンランキング3番手に躍進している。その結果、ウェイトハンディも増し、タイラウンドへは44kgを搭載して臨むことに。予選では、上位ランキングのマシンが苦戦する中、36号車は予選4番手のグリッドを得て、2列目から決勝をスタートとなった。

  • ・ 第3戦とはQ1、Q2のアタックドライバーを入れ替え、関口雄飛がQ1を、そしてQ2を中嶋一貴が担当した。
  • ・ 上位8番手までがQ2に進出するQ1を関口が3番手で突破した。そして、彼のコメントに従ってQ2に向け若干のセッティング変更を行った。
  • ・ Q1の結果を見ると、上位に進出しているのは、すべてウェイトハンディが36号車よりも軽いマシンであり、今回好調であるはことをQ1の突破順位が示している。
  • ・ ラバーグリップが増してQ2のタイムアップは確実。その状況下で、どこまでタイムを伸ばせるかが注目された。Q2の残り時間8分を切って中嶋がコースイン。
  • ・ 計測4周目に1分23秒457を記録。各車がセッションの終盤に雪崩れ込むようにタイムを出し、3番手の3号車とは1000分の2秒差の僅差で、惜しくも4番手となった。
Driver Car No. Qualifying 1 Qualifying 2
中嶋 一貴 36 P3
  1. 1’23.781
P4
  1. 1’23.457
関口 雄飛
天候 / 路面 気温 / 路面温度
曇り時々晴れ / ドライ 33〜34℃ / 40〜45℃

中嶋 一貴 36号車ドライバー

「ウェイトハンディを考えると、良い予選だったと思います。トップの6号車は、柔らかめのタイヤをチョイスしていると思いますが、我々は、ドライビングのフィーリングを重視しミディアムを選んでいます。ウェイトの重さの影響はそれなりにあるのですが、その割には良い予選結果ですよね。2列目という良いポジションからのスタートは、勝てるというよりも、表彰台は狙えるので、ちゃんと走ってゴールして、出来るだけ多くのポイントを取りたいです」

関口 雄飛 36号車ドライバー

「一貴君と話し合い、チームの指示でQ1を担当させてもらいました。練習走行であまりタイムが伸びていなかったので、まずは、Q1を突破しなくてはという気持ちで臨みました。3番手タイムを出せたというよりもQ2に残れたというのが、自分としては大きかったですね。Q1のマシンの状況をいくつかリポートし、東條エンジニアと話し、その中で時間的にできるセットアップの微調整をしてもらいました。一貴君がタイムアップしてくれ、またウェイト積んでも速いので、表彰台は狙いたいですね」

東條 力 36号車エンジニア

「Q1、Q2のドライバー担当については、ドライバー間で話し合って、このような結果になりました。決して、一戦ごとに入れ替わっている訳ではありません。結果としては、良かったですね。4番手グリッドというとても良いスターティングポジションをゲットできました。Q1の後の雄飛のコメントにより、一貴のQ2アタックに向け少しだけセットを変えています。上位陣の結果は、タイヤの柔らかさ、硬さよりウェイトの重さが影響していると思います。その状況下で、4番手を得られたので、決勝も優勝が狙えると思います。連勝も夢ではないと思っていますので、チャレンジします」

伊藤 大輔 36号車チーム監督

「現在の状況を考えれば、上出来な予選でした。ウェイトも搭載していますが、ここは、とても相性が良いので、期待は持っていました。しかし、練習走行を終えて、各車がとても僅差だったので、緊張して予選に臨んでいます。今回は雄飛にQ1を担当してもらい、3番手で突破。素晴らしかったですね。マシンの状況を一貴に伝えて、セットを若干変更して4番手。タイヤのチョイスは、決勝を見据えてドライバーのフィーリング重視で、現状としては、良いバランスです。決勝の路面温度にもよりますが、2スティント目はそのままか、状況によってソフトを使用するか判断します。ポイントランキング上位の2台がうちよりも後ろからのスタートなので、ここで結果を出したいですね」

舘 信秀 総監督

「44キロというウェイトハンディがありながら、素晴らしい予選を展開しました。前戦の鈴鹿での勝利の勢いがありますね。今回もその勢いで行けたら嬉しいです。ここのサーキットは、レクサスにとってとても相性が良いです。36号車も37号車も、好位置から決勝をスタートできるので、少なくとも表彰台に立つことを期待します」

2019 SUPER GT REPORT
第4戦 チャン・インターナショナルサーキット < 決勝 >

2019年6月30日(日) 来場者 : 20,219名  
天候 : 曇り時々晴れ

前戦、第3戦の鈴鹿でパーフェクトウィンを飾ったLEXUS TEAM au TOM’Sの36号車は、スタートで見事に順位アップし3位へ。そして6周目に2位へ上がるとトップを走る6号車に迫った。トップのテールを捉えて周回を重ね、29周目に待望のトップへ。ピットインの際に、再び2位へ順位を戻すも、トップ奪還は時間の問題となっていた。セーフティカーランが終わり、レース再開となった42周目に、チームメイト37号車と接触、オーバーラン、順位を落としてしまい、最終的に9位でレースを終えた。

  • ・ スタートドライバーの中嶋一貴が絶妙なスタートから順位アップして、1周目を3位で通過。
  • ・ 序盤に、ハイペースで前車との差を詰め6周目には2位へ。
  • ・ 一時は、トップ6号車との差を1秒以内まで詰めてテール・トゥー・ノーズの状態まで持ち込んだが、GT300クラスのマシンに追いつき、思うように追撃ができず、約1.5秒差で周回。
  • ・ 28周目に、チャンスが到来した。ピットインを終えて再びコースインしてきたGT500マシンがトップの前に入って、6号車がペースを落としたのを見逃さずに2台をパス。トップに立った。
  • ・ 30周してピットイン。関口雄飛に交代。
  • ・ 同時にピットインした6号車がワンテンポ早くジャッキダウン、先行を許してしまい再び2位へ。
  • ・ 37周目から5周に渡ってセーフティカーがコースイン。レースが再開した42周目の3コーナーでチームメイト37号車がイン入ってきた際に2台が軽く接触。
  • ・ オーバーランし、コース外に設置されている突起物の”スピードバンプ”に乗り上げジャンプしてしまい、順位を落とした。
  • ・ コースには戻ったものの、その後ペースが思うように上がらず9位フィニッシュ。2ポイントを獲得。
Driver Car No. Race Result / Fastest Lap
中嶋 一貴 36 P9
  1. 1’25.615
  2. 1’25.767
関口 雄飛
天候 / 路面 気温 / 路面温度
曇り時々晴れ / ドライ 32℃〜33℃ / 44℃〜48℃

中嶋 一貴 36号車ドライバー

「マシンの調子がすこぶる良く、序盤のペースも速かったです。6号車を追っている時に、早めにピットインを済ませた19号車が6号車の前にコースインしてきて引っかかり、ちょっとコースオフしたのでトップに立てました。トップでピットインしたのですが、給油時間がうちの方が若干長かったのですかね?また2位に戻りましたが、まだチャンスはあるなと思いました。しかし、チームメイトとの接触で順位を落とすことになってしまい、少なくとも2位か3位は確実だっただけに残念です。次戦の富士500マイル(800km)は、多少ウェイトハンディが重くなりますが、燃料リストリクターの規制はないので、できる限り上位を目指します」

関口 雄飛 36号車ドライバー

「ドライバー交代し、コースインした時のマシンのバランスはとても良かったです。数周して、37号車が一気に差を詰めてきたのは分かっていました。その際にセーフティカーが入り、ペースダウンしタイヤが冷えてしまったのは、アンラッキーでした。こちらは、ミディアムタイヤだったので、再スタートでタイヤのウォームアップに差があり、37号車を抑えきれませんでした。3コーナーで並走して立ち上がったのですが、ラインが足りず、アウト側にはみ出し、バンプに乗り上げてしまいました。その際に何かダメージを負ったのかマシンのバランスが悪くなり、それ以降は苦しい走りとなりました。9位と悔しい結果になりましたが、シリーズ後半戦でリベンジします」

東條 力 36号車エンジニア

「マシンのバランスもタイヤチョイスも完璧だっただけに、接触で大きく順位を下げてしまったのは本当に残念です。エンジニアリングの面は完璧だったので、あとはドライバーに頑張ってもらえば、表彰台獲得は最低でも達成出来ると思っていました。トップの6号車のペースを見れば、うちが残っていたら十分にトップ争いができ優勝だって可能だったと思います。
本当に残念ですね。最後まで走り切ることがなんとかできているので、エンジンにダメージは無いように思いますが、あれだけジャンプして地面に叩きつけられているので、シャーシに大なり小なりのダメージはあります。日本に帰って、ガレージでチェックします。そして、富士の500マイルでビッグポイントゲットを目指します」

伊藤 大輔 36号車チーム監督

「一言では言い表せないレース結果となってしまいました。トップの6号車がソフトタイヤをチョイスしていたのでウチとしては最後にチャンスが来ると思っていました。しかし、セーフティカーが入ったことは、ウチにとってはバッドラックでしたね。37号車がタイヤの作戦を変更してきて、こちらの戦略にも影響して来ました。そして接触という結末もありました。あの接触については、両ドライバーはトムス全体の状況を考えてドライビングすべきであったと思います。しかし、自分もドライバーだったから二人の気持ちもわからないでもないです。この点については、再度全体で話し合って認識を統一することが必要と思っています」

舘 信秀 総監督

「レースの途中までは、鈴鹿のレースの時のように楽しませてもらいました。ファンの皆さんも楽しんでいただけたでしょう。37号車とともに再び表彰台に立つ姿を描いていましたね。接触から諦めずに、なんとかポイントを獲得したことは良かったです。しかし、残念です。うちは、チームオーダーは無いので、チームメイトだろうがバトルするのは当然です。接触してまでのバトルを肯定するわけでは無いですが、バトルをして結構。しかし、レース結果は、考えないといけないです。どちらのドライバーも責める気は一切ないです。それは、レーシングドライバーとして戦いを挑まないことの方が問題だと思っているから…」