2019 SUPER GT REPORT 第1戦 岡山国際サーキット

2019 SUPER GT REPORT
第1戦 岡山国際サーキット < 予選 >

2019年4月13日(土) 来場者:11,000人  
天候:曇り

LEXUS TEAM au TOM’Sは、昨年に引き続き、中嶋一貴と関口雄飛のコンビで2019年のSuper GTに臨む。予選日、サーキットは、まばゆいばかりの青空が広がり、シーズン開幕を待ちわびた沢山のお客様がサーキットへ詰めかけた。
最初のセッションのフリー走行は、13番手。予選ではタイムアップは出来たものの、Q2進出の8番手以内に入ることができず、14番グリッドから決勝をスタートすることとなった。

  • ・ 中嶋 一貴がQ1を担当。
  • ・ フリー走行でマークしたタイム(1'18.758)を0.2秒以上短縮したものの、14番手に留まり、Q2進出ならず。
  • ・ 関口は、タイムアタックするチャンスを逃してしまった。
Driver Car No. Qualifying 1 Qualifying 2
中嶋 一貴 36 P14
  1. 1’18.496
P
  1. -
関口 雄飛
天候 / 路面 気温 / 路面温度
曇り / ドライ 16℃ / 25℃

中嶋 一貴 36号車ドライバー

「もともと厳しいとは思っていましたが、思っていた以上にタイム差が大きくてとても厳しい状況ですね。特にどこかが悪いということではないですが、全体的にグリップ不足です。ミスしたわけでもないですし、現状なりに走って出たタイムが遅かったという結果です。明日は雨ですから状況は変わってくるでしょう。テストの段階から、ここ岡山はちゃんと走り込めているわけではないですから、どこのチームも今日の予選でやってみなければ分からない状況でしたが、他メーカーのタイムの伸びしろが大きかったですね。その差を縮めるように努力するのみです」

関口 雄飛 36号車ドライバー

「フリー走行でロングランをし、GT500クラスの占有セッション中に少量のガソリン+新品タイヤで走って予選に向けてのテストができました。それは良かったのですが、単純に予選Q1のタイムが遅くて14位。トップとのタイム差が大きくて悔しいです。雨のコンディションなら上位に上がれる可能性はあるので、決勝はウエットコンディションが良いですね」

東條 力 36号車エンジニア

「今日の予選結果は、事前テストのそのままかなと受け止めています。ここ岡山のテストの際にGT500クラスの占有セッションで、GT-Rの12号車がトップタイムを叩き出し、約1秒遅れで雄飛(関口)が2番手でした。今日36号車はQ1を突破することができませんでしたが、チームメイトの37号車、ニック(キャシディ)のタイムがトップのGT-Rの23号車から約1秒遅い状況ですからテストから、状況は変わっていないと思います。そして、皆の予想通りにGT-RもNSXも速かったすね。LEXUSの現状パフォーマンスがどの程度であるかがハッキリとしましたが、われわれはプログラム通りに進めて来て、前年と比べてもタイムアップしているし、何か問題があったわけではありません。しかし、出したタイムは遅かったということです。ライバルの伸びしろが大きかったですね。決勝の天候が雨になる可能性が大きくなって来ましたが、その状況にセットアップを間違わないように上手く合わせ込むように最大限努力します」

伊藤 大輔 36号車チーム監督

「岡山テストの段階から、この結果は予測はしていました。それが、本番の予選で明らかになりました。LEXUSが全体的に低迷した予選で、特に36号車の調子が今一歩でした。全体的にグリップ不足がドライバーから報告されていて、改善できなかったのは申し訳なかったです。その原因が何なのか、分析して決勝に臨みたいと思います。雨のコンディションなら、順位アップのチャンスもあるでしょうから、しぶとく戦います」

舘 信秀 総監督

「昨シーズンは、チームの2台共にQ1落ちしてしまったので、昨年よりも結果は向上したとポジティブな考えをしていますが、36号車が連続して開幕戦Q1敗退は、残念です。LEXUSの進化の度合いが他メーカーに負けていますね。もちろんチームは精一杯努力します。しかし、メーカーの協力も得て、パフォーマンスをアップしないと戦えない状況ですね。決勝はチームを信頼して、ドライでもウエットでも良いレースをしたいですね」

2019 SUPER GT REPORT
第1戦 岡山国際サーキット < 決勝 >

2019年4月14日(日) 来場者 : 17,400人  
天候 : 雨

開幕戦の決勝日は、午前中から降り始めた雨は、決勝直前で本降りになりウェット宣言が出された。今大会初のウエットコンディションに向け、20分間のウォームアップ走行の中、慌ただしく動くチームスタッフ。マシンのセット変更、タイヤチョイス。好感触を得て、決勝で順位アップを目指した。しかし、レース中のコンディションは悪化の一途…。多重クラッシュが相次ぎ中断を繰り返した32周目、二度目の赤旗が呈示されると、このレース中断を持ってレース終了がアナウンスされた。規定により30周時点で順位が決定、36号車は9位となった。周回数が82周の75%に満たなかったため、ハーフポイントとはなってしまったが、貴重な1ポイントを獲得。シーズンを左右するかもしれない1点を、ここから着実に積み重ねていく、シーズンとなるであろう。

  • ・ ウォームアップ走行で中嶋一貴が2種類のレインタイヤをチェック。固め、柔らかめの両タイヤで好タイムをマーク。決勝へむけて、期待が膨らんだ。
  • ・ レース中に雨脚は弱まる天気予報だった為、固めのレインタイヤを装着し、中嶋がスタートドライバーを担当した。
  • ・ 決勝は、セーフティーカーの先導によって3周を周回。4周目からレースがスタートした。
  • ・ 中嶋は、前車が巻き上げる水煙によって視界が遮られる中での走行。その後、度重なるアクシデントによってセーフティーカーが介入。2度目の赤旗中断を持って、各エントラント代表が招集され、オーガナイザーであるGTアソシエーションとの協議により、レース終了がアナウンスされた。
  • ・ そのような厳しい状況の中でも中嶋は、自身でひとつ順位をアップ。アクシデントで後退したマシンが複数あり9位で初戦を終えた。
  • ・ 関口雄飛のドライビングチャンスは今回無かった。
Driver Car No. Race Result / Fastest Lap
中嶋 一貴 36 P9
  1. 1’34.732
関口 雄飛
天候 / 路面 気温 / 路面温度
雨 / ウェット 12℃ / 13℃~14℃

中嶋 一貴 36号車ドライバー

「ウォームアップ走行でとても感触が良かったので決勝は、この分だと順位を上げられるかなと思っていました。レインタイヤは、固めでも、柔らかめでも良い感じだったので、天候が回復する予報と聞いていたので固めでスタートしたのですが、雨は強くなるばかりでしたね。セーフティーカーランばかりで、タイヤが温まることはなかったですね。集団の後ろで走行していると、視界が悪すぎて危険でした。あの状況だと柔らかめのタイヤでも同じでしたね。順位は実際には一つだけ上げただけでした。あとは、アクシデントで後退したマシン、ペナルティを受けたマシンがあって、9位フィニッシュできただけです」

関口 雄飛 36号車ドライバー

「一貴選手のウォームアップ中の走りはすごかったし、LEXUSにチャンスが来たかなと思っていました。でも状況は悪化するばかりで大変そうでしたね。早めのピットインもありと指示を受けて、準備もしていました。タイヤは、柔らかめで行くというので、それをエンジニアさんと確認していましたが、交代する前にレース中断、そして終了。残念です、次戦頑張ります」

東條 力 36号車エンジニア

「一貴選手のウエットコンディションの素晴らしい走りには本当に驚かされます。ウォームアップで2種類のタイヤをチェックしてもらい、どちらでも行けると判断し、結果的に固めのタイヤでスタートしてもらいました。しかし、実際にレーシングスピードで走れたのは数周であって、タイヤが温まらないうちにセーフティーカーがコースインして、またタイヤが冷えてしまうという繰り返しでした。次戦の富士は500キロレースなので作戦もいろいろ考えられると思いますので楽しみにしています」

伊藤 大輔 36号車チーム監督

「一貴のウォームアップの調子が素晴らしかったので、チームとしては、確実に順位アップできるだろうと予測していました。雨は弱まってくると思い、固めのレインタイヤでスタートして、雄飛に交代した時に柔らかめのタイヤで・・・と。これなら表彰台だって狙えるかなと、スタート前にはほくそ笑んでいたのですが、状況は悪くなるばかりで、全く予測が外れてしまったという初戦でした。ハーフポイントの1点ではありますが、得点できたので、次戦ではより多くのポイント獲得に努力します」

舘 信秀 総監督

「集団の後方からスタートだったのですが、ウォームアップの状況から、かなり期待していました。しかし、天候だけはどうにもならなった。我がトムスは、2台のマシンを擁しているから各々全く違った作戦、タイヤのチョイスもあったかなと思うと、【後悔先にたたず】でした」