ARコンテンツ再生アプリ「SATCH VIEWER」を5GやVPSなどを活用し、約1万のXRコンテンツを手軽に楽しめる「SATCH X powered by STYLY」としてリニューアル
2021年3月25日
KDDI株式会社
KDDIは、ARコンテンツ再生アプリ「SATCH VIEWER」を、5GやVPS(注1)などの先端技術を活用し、約1万のXRコンテンツを手軽に楽しめる「5G XR VIEWER SATCH X powered by STYLY(以下 SATCH X)」として2021年3月25日にリニューアルしました。なお「SATCH X」は、株式会社Psychic VR Lab(所在地:東京都新宿区、代表取締役:山口 征浩、以下 Psychic VR Lab)の先端XR技術とXRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」を採用しています。
<「SATCH X」イメージ>
「SATCH VIEWER」は2011年の提供開始以来、KDDI総合研究所の画像認識技術を搭載したARコンテンツ再生アプリとして、多くのお客さまにご利用いただいています。KDDIでは5Gスマートフォンや先端XR技術の普及に伴い、さらなる楽しみや驚きのある先端XRコンテンツを届けたいという想いから、Psychic VR Labが提供するXR技術を採用し、XRプラットフォームアプリ「SATCH X」としてリニューアルしました。
「SATCH X」では、従来の雑誌やカードの上にキャラクターが表示されるARコンテンツの表示に加え、ドローンなどで撮影した360度映像の視聴や、さまざまなギミックをもった3Dオブジェクトが配置されたバーチャル空間を楽しむなどのVRコンテンツを体験することができます。また、Psychic VR Labの「STYLY Gallery」を「SATCH X」からシームレスに利用できるため、世界中のアーティストやクリエイターが作成した1万点以上の個性豊かなXRコンテンツの閲覧・体験が可能になりました。さらにVPSの活用により、街の風景など周囲の空間を認識してコンテンツを表示し、同一のコンテンツをリアルとバーチャルから体験できる「空間認識XRコンテンツ」や、5Gエリア限定のAR/VRコンテンツを体験できる「au 5Gエクスペリエンス」への対応も予定しています。
KDDIはPsychic VR Labと協力し、「SATCH X」を通じて5G・XRなどの先端技術を活用した楽しみや驚きのあるコンテンツを提供するとともに、現実の空間とバーチャル空間が重なった「都市空間のメディア化(注2)」など、XR領域における新規事業の開発を進めていきます。
<「SATCH X」のアプリアイコンとロゴ>
(参考)
2021年2月26日 オープンイノベーショントピックス
KDDI Open Innovation Fund 3号、XRの制作・配信プラットフォーム運営のPsychic VR Labに出資
「SATCH X」について
1. 概要
従来から提供しているKDDI総合研究所による大規模画像認識エンジン(SIRE)を活用した画像認識によるARコンテンツ表示機能、QRコードリーダー機能に加え、マーカーレスの空間認識によるXRコンテンツ表示機能、一般のクリエイターが制作したXRコンテンツを表示できる機能を持った5G・XRビューワーアプリです。
- 3月25日以降、各プラットフォームで順次配信予定です。
- すでに「SATCH VIEWER」がインストールされているお客さまは、順次「SATCH X」にアップデートされます。
2. 新機能
(1)VRコンテンツ表示機能
従来のARコンテンツに加え、VRコンテンツを表示する機能を搭載しました。VRコンテンツの空間内を一人称視点で、自由に動き回って体験することができます。
(2)STYLY Gallery機能
世界中のアーティストやクリエイターが作成した個性豊かな1万点以上のXRコンテンツを閲覧・体験可能な「STYLY Gallery」を「SATCH X」からシームレスにアクセスし、お楽しみいただくことができる機能です。
(3)XRスタンプラリー機能
あらかじめ設定されたXRコンテンツ体験していくことで、限定コンテンツなど楽しむことができる機能です。各種スポットに設置されたARコンテンツだけではなく、オンラインのVRコンテンツを組み合わせたスタンプラリーを企画できるようになり、リアルとバーチャルを融合したイベントなどを開催することができます。
(4)空間認識XRコンテンツ表示機能(2021年5月以降提供予定)
従来までの画像認識に加え、VPS技術を導入することで、街の風景などユーザーの周囲の空間とXRコンテンツが重なり合う新しいコンテンツ体験をお楽しみいただけます。またリアル空間ではAR、オンラインでアクセスできるバーチャル空間ではVRというように、同一のコンテンツをリアルとバーチャルから体験することができます。
(5)au 5Gエクスペリエンス(2021年度上期対応予定)
コンテンツの拡張体験を提案するau 5Gエクスペリエンスの対応も予定しています。au 5Gエリアでは、大容量・高画質の限定AR・VRコンテンツが再生できるようになるなど、XRによる体験価値を最大化し、よりリッチな5G体験ができるようになります。
3. ご利用料金
無料
4. 提供コンテンツ
AR高遠探訪スタンプラリー「イーナクエスト」(長野県伊那市)
「SATCH X」のXRスタンプラリー機能を活用し、長野県伊那市高遠町を舞台に繰り広げられる、新感覚ARスタンプラリーです。利用者は高遠石工にまつわる歴史問題をクリアしながら「イーナカード」を集めます。高遠の石仏を自分の部屋に置いて楽しんだり、XR Doorをくぐって異空間に突入したり、クーポンで名物「高遠そば」を食べたりなど、長野県伊那市を舞台にしたスタンプラリーをお楽しみください。
(参考)
XRクリエイティブプラットフォーム「STYLY」
「STYLY」は、アーティストに空間表現の場を提供するVR・AR・MRクリエイティブプラットフォームです。「STYLY」には、ファッションや音楽、映像、グラフィックなど、現代のカルチャーを体現する世界中のアーティストやクリエイターが作成した個性豊かな10,000点以上のXRコンテンツが投稿され、Webブラウザや「STYLY Mobile」アプリを通じ、XRコンテンツを簡単に体感できます。
Psychic VR Labの概要
(1)社名:株式会社Psychic VR Lab(英文社名:Psychic VR Lab Co., Ltd.)
(2)本社:東京都新宿区
(3)設立年月日:2016年5月19日
(4)事業内容:XR制作ツールの提供および配信プラットフォームSTYLYの運営
(5)代表者:山口 征浩
関連リンク
2021年3月10日 KDDIニュースリリース
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渋谷区公認、配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」を5月19日からオープン
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VPS(Visual Positioning Service)の略。従来のGPS(Global Positioning System、全地球測位システム)の発展系と位置付けられ、現実世界のデジタルツインとなる3Dマップ(3Dメッシュ)と、スマートフォンやスマートグラスに搭載されたカメラ越しの画像とを照合し、向きや方位を含む高精度な位置情報を特定します。
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リアルとバーチャルなレイヤーを行き来しながら生活する次世代型のライフスタイルにあわせた、新たな街づくり、都市空間の創出の構想のこと。(参考:MugenLabo Magazine「都市空間XRメディア化とは 株式会社Psychic VR Lab」)
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