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渋谷PARCOはXRの聖地に?5G時代のアート体験を展開

2019.12.25

Walk

11月22日にリニューアルオープンした渋谷PARCO。KDDIは、VR/ARクリエイティブプラットフォーム「STYLY」を提供するPsychic VR Labと共に、オープン初日の11月22日から11月24日までの3日間、「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」にて、AR時代のアートの楽しみ方を提示した。

「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」とは、パルコとCAMPFIRE(CAMPFIREにはKDDIもKDDI Open Innovation Fund 3号を通して出資している)が共同で運営するショールームだ。

「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」の様子

渋谷PARCOでAR時代のアートを体験

ショールームの一角にはKDDIエリアを設置。現在KDDIとパートナーシップを結んでいる中国のスタートアップ企業・Nreal Ltd.のスマートグラス「NrealLight」のauカラー特別モデルを展示し、実際に「NrealLight」を使ったARアートの体験も行なった。

「NrealLight」は、スマートフォンと接続しコンテンツを楽しむスマートグラス。今後、登場する5G対応のスマートフォンに接続すれば、5Gによる高速・大容量のデータ通信が可能になり、さらにリッチなコンテンツを楽しめるようになることが期待されている。

「BOOSTER STUDIO by CAMPFIRE」内、KDDIのコーナー
Nreal Ltd.のスマートグラス「NrealLight」

今回体験できたARアートは、ファッション・カルチャー・アート分野のVRコンテンツアワード「NEWVIEW AWARDS 2019」のファイナリストの25作品。

グラスをかけると、渋谷PARCOの店内にずらっと25作品が浮かびあがり、それらの作品が天球となって、360度店内を浮遊する。狭い空間が一気に美術館のようになる拡張現実の醍醐味を体験できるのだ。

ARアート体験の様子
ARアート体験の様子

この25作品は「WHITE NIGHT WEEK SHIBUYA 2019」に合わせ、渋谷エンタメテックプロジェクトが提供したARアート展「INVISIBLE ART IN PUBLIC」(渋谷の街を美術館に! 5G時代の新しいアートの楽しみ方)の一部コンテンツをスマートグラス「NrealLight」向けに最適化したもの。

ARアートなら同じ作品でも展示方法を大胆に変更することができるので、場所はもちろん、楽しみ方や伝え方など、狙いに応じて多様な見せ方ができる。

「INVISIBLE ART IN PUBLIC」では「タブレットを持って屋外でアートの世界を探検する」という形式だったが、今回は「屋内でスマートグラスをかけてその場でアートを楽しむ」という体験。前者は空間をフルに使った展示ができ、後者は限られたスペースでも楽しめるという、異なった特徴がある。

渋谷PARCOと渋谷エンタメテック推進プロジェクトの共通項

今回の施策では、渋谷PARCOとKDDIが取り組むプロジェクトにおいての共通項が見えてきた。KDDIの担当者は渋谷PARCOや渋谷という街自体との親和性やこれからの期待を語った。

「渋谷PARCOさんはリニューアルに際し、『“新しいこと、人と違うこと、面白いこと、個性を追求する”都市生活者が世界中から訪れるビルを目指す』とおっしゃっています。そのようなエッジーな来館者のみなさまに、渋谷エンタメテックプロジェクトがau 5Gを活用し提供しようとしている『新たな拡張体験』を体験いただき、その感想を今後に活かせたらと思います」(KDDI ビジネスアグリゲーション本部 アグリゲーション推進部 ビジネス戦略グループ 浅井利暁)

「渋谷PARCOさんは『テクノロジー(TECHNOLOGY)』のコンセプトのもと5Fにバーチャルショーケース『SHIBUYA XR SHOW CASE』も展開されていますし、ここが渋谷のXRの聖地になっていくという期待もあります。今後も、例えばARアートが常設されたり、フロアによって聴ける音楽が変わったり、さまざまな店舗にXRで価値をプラスしていくことができれば面白いと思います」(KDDI経営戦略本部 ビジネスインキュベーション推進部 次世代ビジネス推進グループ 川本大功)

今後も、KDDIは渋谷PARCOへの来館者に対し、先進的な体験を継続的に提示するべく新たな施策を打ち出していく。

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